コロナの恐怖に踊らされて人生の大切なものを失いがちな人にありがちなこと

コロナの話題は後半までおあずけだ。違う話をしよう。

ニュースというのは総じて印象である。事実をありのままに伝えているわけではない。どこかの首相が会談したとか、原油価格が下落したとかそういうごとは事実かもしれないが、具体的に世の中の様子を知るにはそもそも不充分である。

大切なのはいわゆる無知の知というやつだ。ニュースばかり見ているとなんとなく分かってきたような気がする。ニュースはわかりやすく、単純に、伝えているからである。しかし、実際、経済の本を読み漁ったり、歴史を勉強しなおしたりしてやっと少しは納得できるような国際情勢である。世の中は複雑だ。

中国やロシアが悪で、アメリカやウクライナが正義の側にいる、というような単純な世界に生きている人には見えないものがたくさんある。ニュースは客観的に伝えている風を装って、時折、とんでもなく偏った情報を流す。それは、日本がアメリカの同盟国だからである。もっと言えば、戦争でアメリカに負けて以来、政治やマスコミなどがアメリカの監督下におかれている。だからアメリカと敵対する国は悪く言われ、アメリカが「支援」している国は「正義」の側にいるのである。

私たちにはアメリカという国の良し悪しを客観的に判断できるような情報に触れていない。「中東のテロリストをやっつける世界の警察アメリカ」というイメージを植え付けられているからだ。戦争には必ず大義名分が掲げられるが、テロリストをやっつけるという大義名分のもとにどれほどの民間人が殺されたとかそういことは大っぴらにはならない。

例えばアフガニスタンの中央銀行は「制裁」を受け、全ての口座が凍結され、国家予算や国民の財産は奪われたままであることは日本のメディアは報道しない。アフガニスタンという国はアメリカから国ぐるみで略奪を受けたのである。

大義名分、イメージ、これらはよくよく気をつけていないと踊らされてしまう。

他方、陰謀論もまた、別のイメージや印象操作だ。マスコミは嘘をついている、騙されるな、と言って偏った情報や思想を植え付ける。中国を悪と位置づけ、国家という概念を否定し、歪んだナショナリズムやスピリチュアルで思考力や判断力を奪う
さて、

「コロナ怖い、ワクチン打とう」と言ってる人も「コロナは嘘、ワクチンは毒」と言ってる人もそんなにたいした違いはない。イメージや印象でものを語る前に、統計を見る必要がある。

2020年コロナ流行。2019年まではインフルエンザで都市が封鎖されることはなかったし、ワクチンが強制されることはなかった。無症状の人がいきなり検査できるような仕組みも存在しなかった。それは必要がなかったからである。

例えばインフルエンザの検査はインフルエンザの症状が疑われる人に行われていた。まずは症状ありきで、治療の方針を固めるために行われていたのだった。

しかし今は違う。コロナの検査は症状に関係なく誰でもいつでも自分の判断でできるようになってしまった。これでは感染者数という名の陽性が増えるばかりである。これでは他の病気と比較しようにもできない。他の病気と検査のやり方や対象が違うからだ。また、本人は無症状でも陽性が出た場合、問題視するべきだろうか?体質は人によって違う。コロナの際限のない検査体制はパンドラの箱を開けてしまった。ガンや重傷者などの瀕死の病人が亡くなっても、陽性が出ればコロナ死である。これではコロナの真の致死率を求めることもできない。亡くなった原因がコロナだったのか、それとも亡くなる原因が別にあるが、コロナの陽性が出ただけなのかを判別していないのだ。

問題は、コロナをどこまで怖がってもいいのか、生活に支障が出ないように冷静に検討することだ。もしもコロナが恐ろしい病気で、他の病気や怪我を差し置いて最優先で対処すべき病気だったのなら、2020年以前と以降では人口動態に変化が現れるはずだ。

病気が流行って死者が増えるということは、いつもの年なら死なないはずの若年層が亡くなったりして、いつもの年よりも死者が増えるということである。なのでやはり、2019年と2020年以降ではコロナによって死者が増えていてしかるべきだ。2020年の初め頃の私たちの多くはワクチンの無い数ヶ月間を過ごしてきている点にも注目して欲しい。

だからこそ、人口動態の統計を確認する意味がある。あなたは、これから、

厚生労働省、総務省、地方自治体など様々な公的機関のホームページに「白書」と呼ばれるものや統計資料が掲載されている。2020年を境にどんな変化があったのかをその目で確かめて欲しい。

死者数の変化に着目して欲しい。コロナによっていつもは死ぬはずのない人が死んだのか、それとも別な理由で死んだ人が陽性だったのかを、その目で確かめて欲しい。そのために統計データが存在すると言っても過言ではない。


わたしが言えることは1つ。統計データを見よ、と。







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