それでも大麻合法化を支持しますか?

イギリスのガーディアン誌が報じる内容はショッキングなものです。大麻流通の裏で行われている奴隷労働について知りたければ、以下を参照して下さい。

あまりにも現実離れしているように聞こえるが、英国で大麻がどれだけ栽培されているかという話。人身売買業者の国際的なネットワークが、ベトナムから 10 代の少年を連れてきて、英国郊外で大麻栽培の奴隷にされている。しかし、数週間ごとに別の農場が発見され、新たな逮捕が行われています。

英ガーディアン

人身売買され奴隷にされた、イギリスの大麻農場で栽培する十代のこども達

このように、大麻の流通に関わる反社会的な組織、そしてそのビジネスの下で行われている奴隷労働、という構図があります。誰かの貧困につけこみ、騙して連れてきた上で自由のない生活を強いる、まるで悪魔のような所業です。

大麻が合法化されればどうなるでしょう?医療用大麻、娯楽用大麻など、議論の内容は様々に分岐しますが、大麻の流通の拡大はさらなる反社会的勢力の拡大にもつながるでしょう。それに伴い、奴隷労働者も増えるでしょう。

エントリードラッグ

さらに、大麻にはエントリードラッグとしての機能があります。京都大学の金子 周司(教授、薬学博士、薬剤師)

大麻は熱帯圏にある途上国で大量に栽培できるので安価に流通しており、使用も喫煙という(覚醒剤の注射やあぶりに比べて)心理的にハードルが低い形態をとるため、低年齢層に対して最初のエントリードラッグとして悪用されます。いったん大麻を覚えてしまうと、大麻を手放せなくなることはもちろん、より強い快感や陶酔感を求めて使用者は覚醒剤などの悲惨な結果をもたらす高価な依存性薬物に手を出してしまいます。それが大麻を売る側の常套手段です。

京都大学大学院薬学研究科生体機能解析学分野

つまり、薬物初心者へ大麻をばらまき、それをかわぎりにさらなる危険な薬物を売りつける、というものです。

グリーンラッシュとその結果

グリーンラッシュという言葉を聞いたことがありますか?近年、その経済効果がさかんに宣伝され、デメリットは矮小化され、大麻合法化を進める国が増えています。
タイの大麻合法化で集まる観光客と犯罪者
タイのように、娯楽用大麻で観光客増加を狙う国もありますが、その結果、犯罪者を多く呼び寄せてしまいます。合法化されたので元、ですが法を犯すような倫理観の人間が殺到するとどうなるでしょう?

また、医療用大麻についても恐ろしい結果を生みます。イスラエルは医療用大麻“先進国”ですが、その結果がこれです。

イスラエル、大麻合法化以降、3年で入院患者675%増加


イスラエルでは大麻使用の刑事訴追が廃止されて以来、精神病院の入院患者が675%と急増している。イスラエルメディアをもとにネットニュース「The Observatorial」が伝えている。
イスラエス紙「マアリヴ」によると、同国の精神病院で大麻を治療に使用した結果、「心身ともに病気」の患者が急激に増えたという。3年前にこのような患者はわずか98人だったとすると、現在はほぼ900人まで増加した。

Sputnik

…にわかには信じがたい数字です。大麻合法化による影響は世界各国で徐々に現れてきていると考えた方がよさそうです。

日本も二の舞いにならないようにしなければなりません。大麻合法化を宣伝する人たちはあらゆる方法を使ってきます。イメージに踊らされず、専門家の意見を幅広く読み比べ、海外の動向を注意深く見守っていきましょう。



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