ranko's diary 0003

冷たい雨が、朝からずっと飽きもせず、道路の上で跳ねている。

稔から電話がこないのは、稔が私を嫌いになったからではなくて、

きっとお勉強で忙しいからなんだわ。

受験地獄の世紀末。

「ま、とりあえず勉強しないとな。大学入っちまえば、こっちのもんだし」

こっちのもん?あっちのもん? そっちのもん? どっちのもん?

稔は頭がいい。私は、バカでドジでのろまなカメ。

スチュワーデスになろう。

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