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NewsPicks編集長の金泉俊輔氏直伝「企画力を、アップデートしよう」@スナック青一 #企画力 #NewsPicks

【更新】5つの質疑応答を追加しました。「忖度コスト」とは?

コンビニで、つい手にとってしまう雑誌といえば週刊SPA!。編集長がNewsPicksに移籍すると知って、驚愕したマーケターZUKAです。

現NewsPicksの編集長、金泉俊輔氏の講演を聴いてきました。テーマは、企画力のアップデートです。

※「スナック青一」は、青山一丁目にある外資系広告代理店、マッキャンエリクソンで開催れているイベントです。

移籍時の衝撃は、わたしだけではなかったようです。

NewsPicksのコンテンツを、アプリで提供すればフロー型、書籍・雑誌で提供すればストック型。(コンテンツのフォーマットによって価値が変わるのが重要)

若い意思決定層を「新しい経済圏」と呼んでいます。

新しい経済圏はアメリカの「西海岸」:渋谷周辺
古い経済圏はアメリカの「東海岸」:丸の内周辺のエスタブリッシュメント層

NewsPicksのターゲットを、新しい経済圏から、古い経済圏にも広げたいそうです。そのきっかけが、このキャンペーンだったのでしょうか?

「さよなら、おっさん。」

(ほかでも使っている「さよなら、おっさん社会」だったら、よかったのに。)

企画の本質は「自分ごと化」と「客観化」

編集者とは、読者や取材対象をいかに自分ごと化して編集していく能力が必要。それと、知り得た情報を客観化して企画にする能力。

実は、メディアには「客観化」のできる優秀な人材がいるので、「自分ごと化」が希少価値があるそうです。

ニュースメディアの企画三原則は「時事性」「新規性」「批評性」。

時事性は、ニュース性。季節性も含む。
新規性は、魅せ方や切り口が新しいこと。
批評性は、メディアには重要だが、同調圧力の強い日本ではなかなか大変。

ここでNewsPicksの編集方針。「経済を、もっとおもしろく」は、他の経済紙との違いを鮮明にします。

NewsPicksの企画のポイント

まず、常識を超える。最近では注目度があがっているテスラですが、当時は特集を組む媒体はなかったそうです。

次に、新しい視点をおもしろく。

そして、半径5mの本音と欲望。ようやく週刊SPA!らしさが!(笑)。

企画の奥義と9つのテクニック

見出しのヒントは「短い。わかりやすい×今までにない。」だそうです。

こちらもちょっと週刊SPA!らしく、ランキング化のテクニックも。

質疑応答で「忖度リスク」を語る

Q:転職した理由はなんですか?
A:編集長を5年やると、もっとも長いぐらい。それでも会社では年齢が真ん中。このままいくと、自分は「忖度オジサン」になる。
メディアの古いルールのなかで、守らなければいけないもののために忖度する存在。定年までを逆算する自分がイメージできたしまった。
一方、既存メディアはリッチで人材がいる。最大のリスクは「忖度リスク」であり、「忖度コスト」

Q:週刊誌の経験で土台になっている学びは?
A:週刊SPA!でゲリラ戦に強くなった。SPA!は「常識を疑う」からできた。NewsPicksは「常識を超える」にアップデートしている。

Q:社会人になりたてのひとにアドバイスすとしたら?
A:最初に選んだキャリアを徹底的にやるが、限界を感じたらキャリアをずらして、誰もいないキャリアを選ぶといいのでは。

Q:一番注目しているメディアは?
A:個別の記者に注目している。

Q:NewsPicksの未来は?若い世代をどう増やしていくか?
A:若い世代は、NewsPicksにはマウンティングしてくるおっさんがいてうざい、とROM化する傾向があるのが懸念。

金泉さん、企画力のお話、ありがとうございました。運営のスナック青一さんも、ありがとうございました。

というわけで、興味をもったかたはこちたをどうぞ!

(自分のTweetだけで、togetterを作ってしまった)


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