すべて知って始めたオーナーがヤメざるを得なかったコンビニフランチャイズ契約の闇

コンビニエンスストアのフランチャイズシステムというものは、良くも悪くも考えられている。

熟成期に入ってきた日本のコンビニだが、従来のシステムで進むといずれ破綻が起きることは間違いないだろう。

日本には様々なチェーン展開している業態がある。その中で、コンビニエンスストアは他の業態とは違う進化をしてきた。

簡単に説明すると、他の業態、主に飲食系チェーンは、本店が細胞分裂のような形で増えていったのに対して、コンビニチェーンはそれぞれ別のものを移植したいわゆる寄り合いで、大きくなったのである。

元々別のものが融合してきた結果、移植の拒絶反応に似た免疫反応が起き始めている。いや、以前からあった拒絶反応が大きく露出してきたのだ。

コンビニの社員、オーナーとやってきた筆者には、様々な経験がある。

現在は、コンビニ関係を中心としたライティング活動中。主に、BusinessMediaオンラインAll About newsDigに寄稿している。

多くの人に、現状のフランチャイズビジネスについて考えてもらおうというのが趣旨で、本人が本部と喧嘩してやめたからと言って、本部の悪口などを書くつもりはない(皮肉は書くけどね)。

フランチャイジー(加盟店側)とフランチャイザー(本部側)とのトラブルは多い。しかし、多くの人にとって、それはどうでもいいことであり、ゴシップ的に知りたくても、フランチャイズビジネスが抱えている問題について関わろうなどという人はいないだろう。

だが、本来なら関係のない加盟店対本部のトラブルは、いずれ消費という形で皆さんに関係してくると予測している。それがどのような形かは分からないが・・・。

そこでこのnoteに、加盟店と本部の間にはどのようなトラブルが発生しているのか(したのか)、筆者の経験を元に、トラブルの詳細を書いていこうと思う。

読者対象は、現状トラブルを抱えている経営者、これからコンビニを始めようか考え中の人が中心となるだろう。しかし、先程も書いたように、今後利用者にもトラブルのツケは回ってくると考えている。

第一回目は、筆者がヤメたわけを書いていこうと思う。

「すべて知って始めたオーナーがヤメざるを得なかったコンビニ契約の不条理」

コンビニオーナーと本部間で起きる争いの内容は多岐にわたるが、根幹にあるのは契約書内容だ。

いや、契約書の内容というより、契約書の書き方である。

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