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素晴らしいアイディアを思いつけるようになるための3つの習慣

こんにちは! カワサギです。

私はこれまで仕事で沢山アイディアが生まれる場面に立ち会ってきました。またどうすればアイディアが生まれやすくなるのか、観察と試行錯誤を繰り返し「アイディアを生む」ことと向き合って来ました。

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そんな私が今回の書く記事のタイトルは、「素晴らしいアイディアを思いつけるようになるための3つの習慣」です。

素晴らしいアイディアを思いつける人になるには、何が必要だと思いますか?

私はこういった仕事をする前、本当に社会人になったばかりの頃、 「アイディアを思いつくのはセンスが良いからだ。」もしくは「アイディアを思いつくのは運だ。」
そんなことを思っていました。


しかしいろんな新規事業開発に携わって来て、アイディアというのは「落雷のように突然降って来る」あるいは「突然啓示のようにひらめきが訪れる」というように突発的に思いつくものではないんだな、ということを知りました。

観察をしてみて、実際にはアイディアを生み出しやすいプロセスや環境、条件といったものがあることを実感しました。

今日はその中でも素晴らしいアイディアを生む人になるためには、どのような行動を習慣化すると効果があるのか、について3つのSTEPで簡単に書いてみたいと思います。

アイディアは風のようなもの

鍵となる行動を書く前に、私自身はアイディアをどのようなイメージで捉えているかを書きたいと思います。

アイディアというのは非常に抽象的な印象をもたらす言葉です。
「インスピレーションが突如落雷のように降って来る」あるいは「突然啓示のようにひらめきが訪れる」など、アートのような感性に頼った高い偶発性の下に生まれるもの。
以前はそのように感じていました。

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今は、どちらかというと「空気中に漂う風のようなもの」だと思っています。
突拍子もなく現れるのではなく、生活のいろんな場面に、アイディアの小さな小さな風は常に漂っていて、風を捕まえることができる「帆」を持っている人が、「アイディア」をキャッチし自分のものにすることができる。
そんな印象です。

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では実際にどんな行動がアイディアの風を捕まえるのに重要になるか、先に進んで行きましょう。

STEP1:知的好奇心をもつ

1つ目の行動は「知的好奇心をもつ」ことです。
ここで、質問です。
「私の家は池袋の近くにあります。家から大崎にある会社の自分の席に着くまでに消火器はいくつあると思いますか?
(時間にして30~40分ほど、主に山手線を使います)」

10個?15個?

正解は、

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なんと21個でした!


実際には途中ぼーっとしてしまったところがあり、もっと多くあったかもしれません。
私はそれまでの生活で消火器を意識したことなんてないので、こんなに沢山あることを初めて知りました。

ポイントは、「意識」という言葉です。
これまで日常の風景として見えていなかったものが、意識を向けるだけで沢山見つかるのです。

さらに一歩前に進めるなら、意識することに加えて知的好奇心を持つことです。 意識するだけでは「気づいただけ」で終わってしまうため、「消火器は一定の間隔でセットされているのだろうか?」「そうだとしたらなぜだろうか?」といったように捉えた現象や目に映った景色について自分なりの考察をしてみることです。
これだけで発想の瞬発力が段違いに上がります。

STEP1は、「自分の興味や疑問を意識し好奇心を持つ」です。これによりアイディアの風を捕まえる帆を張れます。

次の2つの行動はさらにアイディアの風を捕まえる帆を大きく拡げ強くしていきます。

STEP2:リスクをとる


2つ目は「リスクをとる」です。
リスクを取るなんて物騒な響きですね・・・。
補足をすると、「自分がとってもいいと思うリスクをとる」ということです。

自分が居心地の良いところから、少し外に出るといったニュアンスです。

例えば、

普段はトマトソースのパスタを頼むところを、オイル系のパスタにしてみる。
いつも散歩するコースを外れて、全く違う方へ行ってみる。
いつも登山をするけれど、サーフィンをしてみる。

こんなようなレベルのことです。

いつもと違うことをすると、それだけで気づきがあります。
自分の考えが狭く浅かったこと、知らない楽しみがあると知ることができます。

これは自分の固定概念を外す練習で、風を捕まえる帆を大きくするようなイメージです。
子供の時にはみんな自然とやっていたことですが、大人になると安全や安定を理由にいつの間にか自然とやらなくなってしまうことです。

いきなり大それたことを試す、というのは負担が大きいので、自分が許せる範囲のことで挑戦をし、徐々に踏み出せる範囲を拡げることができると良さそうです。

自分の陣地から外へ踏み出すと、自分にとっての常識がいかに狭いかや、偏っていたかがわかります。
また、自分の陣地の中だけでは発見できなかった気づきが格段に増えます。

STEP2は、「積極的に取れるリスクをとって、固定観念を越える」です。これにより帆が大きく拡がっていきます。

STEP3:否定しない


最後の行動は「否定をしない」ことです。
ブレストなどでも発言をしやすい雰囲気を作り、発想を拡げる瞬発力を殺さないため、否定はしてはならないというルールがあります。
この場合は相手を否定しないということですが、一人でアイディアを探す場合は「自分」を否定しないということになります。

例えば先日、デパートで11Fから1Fへ降りるエレベーターに乗った時の話です。
エレベーターは満員で、途中の階に止まっても全く人が乗れないにも関わらず、各階で乗りたい人がボタンを押しているために、停車してドアが開き、乗りたかった人がため息をついてドアが閉まる・・・そんなことが繰り返されていました。

一緒に乗っていた姉弟のうち、弟の方が、
「このエレベーターめっちゃ止まる!人が乗れないなら止まらなきゃいいのに。」と言いました。
するとお姉ちゃんが「外に乗りたい人がいるのよ、おばかね。」と答えました。

弟は思ったことを、なんのフィルターにもかけず口にしました。 一方お姉ちゃんの方は賢いので、実情を踏まえた上で理解をしています。

これはアイディアを探したり思いつこうと考えたりする人の、頭の中の対話そのものだと思います。

弟の発言から発想を広げて「満員時は、停車しないエレベーター」を作れれば、余計な電力や時間を使わなくてよくなりますし、実際にそういったエレベーターは作れそうです。
けど現在の都合を加味して考えてしまうと、「結局エレベーターを入れ替えるのは現実的ではない」と考えてしまいます。
こうなってしまうと、何を見つけても結果は同じです。

アイディアの風を捕まえて前進させるためには、自分の素直な意見や感想に、実情や都合などで蓋をせずそのまままずは受け止めてみることです。
アイディアを生み出す段階では、実情や都合を加味した批評より、素直な声が大きな推進力を持っています。

STEP3は、「発想に蓋をしないために、自分の考えを否定せずに受け止める」です。これによって帆がより強くなって前に進む力がつきます。

まとめ

さて。ここまでで素晴らしいアイディアを思いつける人に近づくための、鍵となる行動を書いてきました。

イメージ:アイディアとは風のようなもの。3つの行動を習慣化することでアイデアの風を捕まえる帆を張り、強化することができる

STEP1:「帆を張る:自分の興味や疑問を意識して、好奇心を持つ」

STEP2:「帆を拡げる:積極的に取れるリスクをとって、固定観念を越える」
STEP3:「帆を強くする:発想に蓋をしないために、自分の考えを否定せずに受け止めて前進する」


すぐに試すことができます。
また、思ったより短い期間で見違えるほど考えが変わってくるのでおすすめです。
もし、アイディアもっと思いつけるようになりたいな〜という方がいたら、 参考にしていただけると嬉しいです。

以上、「素晴らしいアイディアを思いつける人になるには?」でした。
最後まで読んでくださりありがとうございました。

サビクエ代表 カワサギ

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