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フォローしている人の喜びが自分の喜びに

 「#noteでよかったこと」がお題になって、締め切りはまだ先のようだけど、今回5周年にあたり、皆さんの記事を読ませていただきました。始めてからまだ半年ちょっとの私にとっては「5周年? ほほう」……くらいだったのに、読んでいると、何だか胸が熱くなってしまいました。

 運営側の方たちにとって、「特に有名になるわけでもない、大きな動機や高い目標、何かになる目的もないけれど、地味に活動している私のようなタイプの参加者」もそれはそれで良いんだよという姿勢、おおらかさを受け入れてくれる雰囲気が、改めて嬉しい。
 「好きなことを好きに書いたって良い!」という開き直りはできたけれど、それでも上手な人の文章を読むと卑屈になることもあるし、ただただ感心しても「じゃあ私はどうしたいんだろう」と、つい問い直すこともある。もちろん大した答えは自分の中にありません。

 noteを始めた頃、こんな目的も特にない私が参加して良いのか、みんな何か志を持って書いているのでは。と戸惑うことが多かった。フォローをしてみたり、コメントしてみたりしては、ああやっぱりしんどいと思ったり、圧倒される気持ちになったりで、フォローしてもらえたのに結局こちら側からは外してみたり。それが気軽過ぎて、それに対して傷つく人がいることを知った。他には、同じ人の文章をあれこれ読んでみて、あれとこれと……これも良かったなと、後からスキをまとめてつけると「ちゃんと読んでいるのか」と思われることも知った。
 色々と自分が軽はずみな気がして、今はフォローにものすごく慎重になってしまっている。こちら側としては気軽にフォローされると嬉しいし、外されたりしていると、ああ合わなかったんだと思うこともある。ほぼ誰が外したかなんてわからないですが。
 数がね……。100近くなると、100になるかならないか数字的に気になってしまいまして。で、割とウロウロ増えたり減ったりするんですね。フォローも、自分がフォローしてほしいためだけに、してくる人もいますよね。でも私はそれでも構わないです。こちらからフォローするかどうかは自分が決めることなので、そういう方は、私がいつまで経ってもフォローしないと外してくるでしょう。それもまたその人が決めることですし。

 いずれにしても、読んでいくうちに、やっぱりこの人の文章面白いなーとか上手く書くもんだなーって人はたくさんいて、そういう環境に自分が身を置けるのは幸せだと思う。卑屈になることもあるけれど、面白いと思った文章に出会うと、まずは「読んで良かった」が最初の感想として自分の中に湧く。
 又、書く方の立場からしたら、私が気持ちのままに書く長文を、書くことに関心のない友人に送りつけるという迷惑行為も減って、それは私にとっても、大変ありがたいのだ。友人に引かれることが少し減るでしょうから。
 書いたり読んだりが気楽にできるのは、ありがたい場所。そしてそういった行為を気楽にできるのは、簡単に傷つくことを書いてくる人が、極力少ないおかげ。始めてしばらくすると、そのことに気が付いた。
 それは、他のSNS上で炎上したり荒れたりするような所をのぞいたり、ただひたすら人の生活や暮らしぶりを垣間見たりする場所とは違う、私にとっては新鮮な驚きだった。
 段々と、noteって思索し放題、自分で味方を作ることができる安全な場所なんだと気が付くと、安心から心強い場所となっていった。

 オフ会とか勉強会とかだって、参加しなければならないこともない。そういう場所を苦手とする私は、そういうものに反発を覚えていたけど、noteを続けていると、何もそうしないとつながりが得られないわけではないと知った。ああ、みんながそうやっているわけじゃないのね。参加しないからといってダメなわけじゃないのね。


 そして自分のnoteを開くと、自分のフォローしたい、読みたい文章、見たい絵や写真、ちょっとしたつぶやきを見ることができる。それは自分の好きな人たちに囲まれているような居心地の良さだ。自分が文章を書くことはもちろん、自分のnoteのページは自分で作れる。そこから広げていくことだってできる。みんなそれぞれ自分のnoteを楽しんでいる。今どきnoteに限らずSNSと言えばそうだろうけど、それでもやっぱり自分で作り上げる、皆の「作品」によってできているページって素敵だなと思うのです。

 今回「#noteでよかったこと」に、フォローしているくまのみさんの文章が選ばれていた。

 この文章の内容、すべてに「わかるぅ!」と思ったわけではなくて、私の周りには苦しみながら夫婦を続けている人がいたり、相談をしてくる人がいたりする。安易にどうこうアドバイスできないもどかしさは、その後の彼女や子供たちの生活を思ってということがある。どうにもできない自分へのいら立ちにつながることもある。そこを乗り越えてきたくまのみさんを応援したい気持ちや、又、環境は違えどnoteに対する思いに関しては、私にとって、とても「わかるぅ!」だったので、スキを付けた覚えがある。

 彼女の文章が選ばれたことは、自分がフォローしている誇らしさと、そこに「良かった」と思ってスキを付けた自分への誇らしさにもつながった。つまり、くまのみさんの文章に対する誇らしさだけでない、自分の感覚や気持ちへの誇らしさまで持つことができた。

 他の方たちも、自分がフォローしている方でおススメに載っていると、そんな喜びがある。多分それは、自分にとって度々読むその人の心の内、考え方や感じ方を少しでも知っているから。そういうことを知っていると、その人の人柄が垣間見れるから。
 その上でその人のnoteを見に行っているわけで、全然知らない人なわけではなく、その人の喜びは自分の喜びなんです
 そんな風に思えるのが、私にとってのnoteの良さとなっている。


#note #嬉しいこと

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読んでいただいて、ありがとうございます! 心に残る記事をまた書きたいです。