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藤井太洋の頭の中~プロ作家が執筆時に考えていること~

来たる11月10日、渋谷にてトークイベント『藤井太洋の頭の中~プロ作家が執筆時に考えていること』を開催します。その企画を立案させていただきました。そして登壇して、藤井先生に質問するよ!

こちらは、先日発売されました藤井先生の新刊『ハロー・ワールド』をテキストにして、どうしてこういう話を思いついたのか、この辺りの描写を書いた時どういうことを考えていたのか、さらにはバックボーンとなる普段の情報収集の仕方、お仕事の仕方など、もう根掘り葉掘り聞いてしまうという企画です。

根掘り葉掘り聞くためには先生の思考の跡が見えていないとダメだよなと考えて、藤井先生の著作を1作目から全部通して読むという作戦を実行中です。僕の質問の的確さもイベントの成否を分けると思うので、がんばっております。

さてこちらのイベント、どういう方を想定して企画を立てたかと言いますと。

まずは当然、藤井先生のファンの方です。あのシーン、どういうきっかけで書かれたんだろうとか、裏話が聞けちゃうわけですよ。

ちなみに、テキストは『ハロー・ワールド』なので、聞くタイミングがあるかどうかわからないのですが、『アンダーグラウンド・マーケット』をちょうど読み終えた僕は、斎藤さんのあの知ったかぶりとか、古いおっさんの価値観振り回しちゃうところとか、あまりにリアリティがあるのでモデルがいるのかなと気になっています。どうなのでしょう。

質問コーナーはけっこうたっぷり目に時間を取ろうと思っているので、こんな感じで聞きたいことがあれば、どしどしご質問ください。

そして当然、書き手の方も対象です。

アイディアをひらめいた時は、誰しもが「これは面白い!」と感じてると思うんですよ。でも、それがなかなか読者に伝わらない。本当に面白いのか。何に気を配ったら他人にも面白いと感じてもらえるようになるのか。さらにはアイディアを作品にした時に、それをきちんと面白く書けるのか。そういう細かいところがプロの神髄だと思うんですよね。

僕は、ブログにも書いたのですが、もともと漫画家で修行時代には仕事場に泊まり込みが普通でした。そうすると、もう1日中そばにいて、それが1週間とか続くので、師匠の先生の考え方をものすごく細かく聞くことができます。それに対して小説家に転身すると、そういう機会があまりない。ほとんどの人が独学じゃないかなと思うわけです。

そこでこの企画を考えた次第。漫画の時にはこれぐらいの細かさで話を聞いていたというのを、小説でもやりたい。プロ志望の方にはとても役に立つ話になると思います。

さらにその他の方を考えてみると。出版関係、特に編集者の方などいかがでしょう。

今さらっと赤をつけているところが、実はこんなに色々考えていたんだとか、新たな発見があるかもしれませんよ。というかですね、藤井先生が『ハロー・ワールド』単行本化に当たって改稿したところについて話しましょうかと言ってくださっているので、まさに編集さんとタッグを組んで直したところの考え方が聞けるのですよ。

そして最後に、ちょっと身内の話になりますが、ノベルジャム勢の方はいかがでしょう。

NovelJamはこちらと同じく日本独立作家同盟主催の、電子書籍制作合宿イベント。今回も藤井先生はグランプリ審査員です。敵を知り己を知れば百戦危うからず。普段何を考えて書いているのかは、裏を返せば藤井先生が小説にとって重要だと考えているところではないでしょうか。

ちなみに、冒頭リンク先のイベント概要のページを見ていただければ分かりますが、波野發作さんが僕と一緒に登壇する予定です。ぶっちゃけて言うと、僕一人で質問の間が持つだろうかと不安なので頼み込みました。波野さんはNovelJam2018秋に編集者枠で参加です。そんな人が自分の気になることを質問できちゃうんですよ。アドバンテージを許してしまっていいんですか? いいんですか? 大事なことなので二度言いました。

ということで、ファンの方も、作家の方も、編集者の方も、ノベルジャム勢の方も、ぜひとも皆さん奮ってご参加ください。お待ちしております。

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