見出し画像

KL8年在住塾長が教える”マレーシアの日本人学校に通うお子さまがやるべき習い事”とは...

わたしは日本で20年以上塾で指導してきて、8年前にマレーシアに移住し、塾を開校しました。

マレーシアの塾には、マレーシアの日本人学校(以下、JSKL)の生徒がたくさん通ってきてくれています。

多くのお子さまは、仕事の関係で任期があり、3年から5年で帰国されます。

マレーシアには日本のカリキュラムで学ぶ高校はないため、中2の終わり、もしくは中3の夏に本帰国されるお子さまが多いです。

なので、帰国した後のことを考え、マレーシアにいる間に何を学ぶかは重要です。

今回は、わたしの塾での指導経験をもとに、JSKLに通うお子さまが学んだ方が良いものをお勧めします。

英検は小6で3級、中2の夏で準2級もしくは2級

日本の塾で指導していたときと、JSKLの生徒を指導しているいまとでの、一番の違いは、英検の取得級。

日本の塾で指導していたときは、中3で3級を目標に提案していました。それに比べ、JSKLのお子さまは、小6で3級、中2の夏で準2級もしくは2級を目指して勉強されます

それには明確な理由があります。

その理由は、帰国子女入試です。JSKLに通われているお子さまの多くは、帰国子女枠を使った入試を受験します。

その多くは、学校での内申点、欠席日数、小論文などで合否が決まり、その判定基準の一つに英検の級があるケースも多いです。

英検準2級で〇点、英検2級で〇点など、具体的に加点数値が示されている学校もあります。

また、JSKLでは年2回しか英検は受験できません。そのため、一時帰国される際に、日本で英検を受験するお子さまも少なくありません。

学校の勉強は内申点重視

前述したように、JSKLの多くのお子さまは帰国子女枠での入試を受験されます。その際に、大事になるのが内申点です

学校によっては具体的に、受験基準を明記している学校もあります。3年間のものを見られる学校があったり、中2の2学期のものを見られたり、学校によって様々です。

内申点は、学校の定期テストだけでなく、日頃の授業態度や、提出物、小テストの結果、ワークの提出状況など、様々なチェック項目があります。定期テストだけ点数を取ればいいと考えるのは危険です。

JSKLは比較的、内申点は取りやすいです。わたしのいままでの経験では、日本に帰った後の方が、内申点の数値が下がったお子さまの方が多いです。

地域によっては、帰国子女の枠の入試がある学校がない場所もあります。

その場合は、日本のお子さま同様、実力テストでも点数が取れるように日頃から、対策が必要になります。

JSKLでは、実力テストの受験回数が少ないので、偏差値などを知るために一時帰国した際などに地元の塾で実力テストを受験して偏差値をはかっておくことをお勧めします。

英語は上がり、国語は下がる

マレーシアでは、生活しているだけで英語に触れる回数が多いです。

レストランで食事しているだけで、英語のシャワーを浴びています。大きな声の中国語のシャワーもいっぱい浴びますが…

そのため、英語のリスニングの力は高いお子さまが多いです。英検に比較的低学年で合格できるのも、リスニングの力は大きいです。

それに準じて、塾の実力テストは、マレーシアの塾生の英語の平均は日本のお子さまの平均よりも5ぐらい高いことが多いです。

その反対で、日本語のシャワーを浴びる時間は短くなります。そのため、英語と反対で、塾生の国語の平均は日本のお子さまの平均よりも5ぐらい低いことが多いです。

日本で20年以上、塾を営んでいますが、人気の2TOPの教科は、ずっと数学と英語でした。マレーシアに来たら、人気の2TOPの教科は、ずっと数学と国語です。

日頃から、本を読むことで読解力をつけることはもちろんですが、問題集などで、読解の問題を解く時間を多くとることをお勧めします

時間はあるからいろんなことにチャレンジ

JSKLには部活がありません。なので、日本のお子さまに比べると、比較的、時間に余裕のあるお子さまが多いです。

特に小学生の間には、ピアノ、歌、絵、バレエ、ダンス、プログラミング、テニス、バスケ、サッカー、野球、スイミングなど、いろんなことにチャレンジしてみるのも良いでしょう。

日系の習い事は比較的、授業料も高いですが、ローカルのレッスンは比較的、授業料も安いので、多くのお子さまは、複数、習い事をやっています。

娘はダンス、ピアノ、歌、絵、バレエ、プログラミング、日本の数学(オンライン)などにチャレンジしました。

まとめ

マレーシアの日本人学校にこれから通われたり、すでに通っているお子さまの参考になってくれたら幸せです。

わたしは、JSKLのあるエリアで日本の塾をやっています。内申を上げることに重点を置いて、指導しています。

お力になれそうなことがあれば、プロフィールからお問い合わせください。

日本人学校でなくインターを選択するなら…

KLにはたくさんのインターナショナルスクールがあります。せっかく海外に出るのだから、日本人学校ではなく、インターも検討してみようと考える方も多いです。

でも、インターを選択する場合は、安易に学費や場所で選ぶのではなく、しっかり調査して、実際に学校を見学して決めるようにしましょう

インターを選択するときに悩んだら、↓の記事を参考にしてください。


この記事が参加している募集

新生活をたのしく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?