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隠し事は成長の証

娘が鍵を失くした。

正確に言うと、リール付きの鍵ホルダーから、鍵が引き伸ばされ、引きちぎられた状態(犯人はきっと息子)になったものを、家の中で発見したから、失くしたとは言えないのだけど。

結果的に、娘は鍵がない状態でここ数日を過ごしていたみたい。


ここ数日やたらと「ママ今日家にいるーー?」って聞くから、家にいてほしいのかなって軽く思ってたんだけど、“ハッ!!”っとママの勘が閃いて「もしかして鍵ないの?」と聞いてみた。
 
バツの悪そうな顔で「うん…」と。

もーーーーーなんで言わないの!!怒


家に入れないからどっかに行ってしまったり、どこに行っているか把握できない状況は娘も困るし、わたしだって困る。心配すぎる怖い状況。

その心配する心から、第一声で声を荒げてしまった。

でも次の瞬間、なんだか笑けてきて。


ママ(母親)には隠し事ってできないんだなって。

 

自分がまだ学生の頃、親にちょっとした隠し事や嘘をいっぱいついてきた。

学校に行くふりして駅まで行って、親が仕事に行った時間を見計らって家に帰るとか、お昼ご飯が終わったら、午後の授業をサボってみんなで学校を抜け出すとかね。

・うるさく言われるから言わない
・すぐダメって言われるから言わない
・説明するのが面倒くさいから言わない
・終わったことなのに何度も何度も言われてからかわれるから言わない

最終的に父親に「連絡のとれない携帯なんていらないだろ!!」って怒られて、携帯を真っ二つに割られそうになたんだけど、これ(わたしの携帯)壊したら、それこそ連絡つかなくなると思ったのが、自分の携帯折ってた。

後日、バイト代で弁償させられたけど。

 

なんか自分が隠し事していた時の記憶が、走馬灯のように蘇ってきて笑けてきたんだよね。


あーーー
わたしが親についてきた嘘も
きっと全部バレてたんだろうなぁ。

そう思ったら、言えないのは当たり前で、ママが怒ることを想像できている娘の心の成長に納得するばかりだった。

嘘や隠し事ができるって思考は、先の未来や他人の感情を想像できるようになったということ。
怒られる未来が娘ちゃんには想像できたんだよね。


ママがどうしたら怒るのか。
ママが怒ったらどうなるのか。
ママに怒られたら自分はどういう気持ちになるのか。

素直に話つということは、とてもいいことだと思うのだけど、こうやって自分を守る隠し事は成長の証なのかな。自分で自分の心を守るようになったんだなぁって感じた。

「ママもね。
ばぁばに沢山隠し事してきたし
嘘もいっぱいついてきたんだ。
娘ちゃんが隠してるの、
ママすぐ分かったから
ママの隠し事も
全部ばぁばにバレてたかもね(笑)」
 

そういいながら、鍵をなくして言わないのは、本当に困ることだから言わなきゃダメって娘に静かに伝えたら、涙を流しながらうなづいてくれた。

最近娘との関係に少し悩むこともある。

娘ちゃんに対して辛く当たってしまう。これは自分でもすごく嫌な感情。

わたしの感情を察しすぎるほどに気にする娘ちゃんを、わたしがさらに察してしまうから、意地悪したくなる。

察しされすぎるのが嫌なんだよね。

気を遣わせてしまう私の行動もダメなのはわかってる。
それが更に私に対して素直に言えない原因にもなっているのかな。とも思う。

また彼に「そりゃそやろ」って言われそうだけど。

子育てレベルの第2幕が始まったかな。

いまそんな気持ち。

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