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UX MILK FEST 2019 WorkShop   「コントをモデルに体験のデザインはできるか実験」の準備1

2019年9月14日に行われた「UX MILK FEST 2019」のワークショップ登壇にあたり説明仕切れなかった準備について、こちらに書いておこうと思います。

そもそもなぜこんなことを考えたか

業務の中でシナリオで体験をデザインしていますが、ビジョンやコンセプトを作って行く中で、体験の核を決めることはできます。またユーザー調査やモデリングから、現状どのような行動をしているのかも知ることができます。しかし現状(AS-IS)から理想(TO-BE)を描くにあたり、核となる体験を現状の行動の中に埋め込んで、前後はその流れで調整するという作り方に疑問がありました。
人間は突然感情が動いたりしないはずです。何らかの要因があり、その要因をうまく紡いで行った先で感情が動く。だとすると、今よりよくなる体験を現状の体験の中に埋め込んでも、うまくその体験をしてもらえないと感じていましたし、実際にそんなにうまくいってもいないと感じていました。
そこで、体験の核の前後、プロセスをきちんとデザインする必要があると考えていたのです。この核を含む体験の流れは物語になるのだと思います。そして「物語」と考えた時に世の中には優れた物語が溢れていました。それらの技法を参考に物語を作っていけたら良いのではないかと考えていました。

同じようなことを考える方はおり、映画の脚本の作り方を参考にデザインをすることを話をしてくれた方がいました。そして本もありました。

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こちらは資料でも紹介しました。とても参考になりましたが、スコープが合わないと感じます。簡単にいうと体験の時間的長さが合わない。カスタマージャーニーマップの中でも長いスコープの「LIFE STORY」の長さで考えた時にあう。企業やブランドと瞬間的な体験というよりも、年単位の長い体験を考えた時に使うものであると認識しました。そして映画が私にとって身近にないということも少し違和感に繋がったのだと思います。そこで、より身近で、もっと時間的に短い物語で参考にできるものを探したいと考えていました。

今回この話をいただいて、実験的な場として使わせてもらおうと考え、このテーマへのチャレンジをきました。

「エンターテイメント」のカテゴリーの検討

このセッションのタイトルが最初「エンタメ」としていました。というのも体験のデザインをするにあたり、どれが実験に耐えうるのかを検証できていなかったためです。候補で考えていたのは以下です。

カテゴリーの候補
・漫画
・子供向け番組(仮面ライダー)
・お笑い

あとで考えると、尺が短いもの、つまり物語が短く完結するものを考えていたことがわかりました。

漫画の物語は全体、編、話の大きく3つの物語で構成されていて、その中での1話を取り出した時に大きな変化がある場合、ない場合があり、選びきれなかったので今回はやめました。
仮面ライダーについては準備をしている時に「ジオウ」と「01」への移行があり、タイミングが合わなかったのでやめました。ちなみに「01」の第1話は30分という時間の中に凝縮された内容に感動したので、これは別の機会に取り上げてみたいと思います。
ということで、消去法的にお笑いにすることにしました。結果、YouTubeの動画もあり、見直しもしやすく、実験のテーマとしてはよかったと思います。

動画の選定

まずテーマにする芸人さんの動画を探しました。見たもの芸人さんの動画は以下です。

芸人の候補
・バカリズム
・サンドウィッチマン
・和牛
・霜降り明星

見ていてわかったのですが、「コント」と比べて「漫才」は取り上げにくいと感じていました。理由はおそらく、体験のデザインを考える時に、シチュエーションが独自すぎて、アナロジーで発想するにしても「遠い」イメージだったのだろうと思います。

4組を見比べた時に、コントが中心になっているバカリズムとサンドウィッチマンにまず絞りました。ちなみにこちらの2名はYouTubeに公式チャンネルもあった点も考慮しています。

さらにバカリズムとサンドウィッチマンを見ている中で、バカリズムのコントが長めの物語でできており、ワークショップで取り上げるにして、冒頭3分で2回くらいしかボケがないこと、また独自の世界観が強く、最初に取り上げるにしては難易度が高い感覚があり、比較的身近なテーマでのコントが多く、小気味良いリズムで短い物語を展開していくサンドウィッチマンが良いように感じました。その中でもより身近なテーマである「カラオケ」というテーマを取り上げることに仮決めし、次のステップにうつりました。

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書き起こし

冒頭5分を全文書き起こしてみました。

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wordで14ページ、3485文字になりました。感想は「結構多い」です。ボケの数も数えていたんですが、ボケごとに話が終わっていることに気がつきました。この時点で何かありそうな感覚は持てたので、続けて見ることにしました。

この時点で、テーマをコントでいくことに決め、タイトルの変更をしています。

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少し長くなってきたので、2回に分けたいと思います。
(次回に続く)

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サービスのデザインについて、業務の中で気づいたこと、考えたことを共有していきます。

ありがとうございます。精進します。
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Manabu Kawata

メンバーズという会社のサービスデザインリードHCD-Net 認定人間中心設計専門家産業技術大学院大学履修証明プログラム「人間中心デザイン」非常勤講師
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