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2021-10-18

月曜日。ガクンと寒くなった。朝の散歩はフル装備のつもりでいたが、海風強く体感温度も気温13度からかなり下がっているようで、トレイルシェルジェケットの下に長袖のTシャツ(しかも寝巻き用の薄いもの)では無謀だった。フードを被り袖の延ばして手を隠しても冷え冷えだった。明日はもう一枚下に着込むし、手袋も必要だろう。

もう10月後半だというのにプロ野球のシーズンが終わらないのが信じられないが、様々な選手や監督がチームを去る。日本のプロ野球を見なくなって何年も経つが、気になったのは日本ハムの二人。栗山監督と斎藤佑樹。栗山英樹はヤクルトの選手としては三流の人でプロ野球の指導経験もなくスポーツキャスターとして長く活躍していた。それが日本ハムの監督となり優勝もし長く監督のままでいることに驚いた。監督としての栗山が昨年インタビューに答えるところを見たことがあるが、脳内にある言葉を澱みなく口元で再生するように喋る。容赦ない喋り方だ。キャスターとしては甘い語り口で人気だったのに指導者として成長したのだろうか。私は過去に二人同じような語り口で喋る人を見たことがある。いずれも私に向かって批判的なことを直接話す場で私としては不愉快な想いをしたが、そのように厳しいことも直接淀みなく容赦なく喋る資質は経営者には必要なのだと思う。その二人は若き起業家であったから。

斎藤佑樹のことを考える時、荒木大輔のことを思い浮かべずにいられない。どちらも甲子園で大活躍して甘いマスクで人気もあり鳴り物入りでプロ野球に入った投手であり、怪我に苦しみ、期待した活躍はせずに引退した。荒木の場合は怪我からの復活という物語もあったが、斎藤佑樹にはなかった。一軍でほとんど活躍していない選手が10年以上もチームから大事にされ二軍一軍で引退試合とセレモニーさえしてもらえる破格の扱い。5年経たずにチームから放り出された敗れざる選手たちの痛恨の想いが斎藤佑樹の肩の上にあると思わずにいられない。どんな選手よりも淀みなく引退セレモニーで喋るその様子を見て、これからの人生が輝くものとなることを願わずにいられない。

夜はフグちり。昨日夕食にしようと<ズズキヤ>で買った鍋セットだが、夕食は食べれなかった。フグちりの何がうまいって、具をすべて食べ終えたにスープで作る雑炊だ。雑炊を食べながら大阪・法善寺横丁の<ほてい>の親父のことを思い浮かべる。新潟出身の真四角な顔の主人、フグで散々儲けさせてもらいましたという顔をしているが、元気にしているだろうか。

もしも、私の文章で<人生はそんなに悪くない>と思っていただけたら、とても嬉しいです。私も<人生はそんなに悪くない>と思っています。ご縁がありましたら、バトンをお繋ぎいただけますと、とても助かります。