やりたいことを始めるよりも今やっていることをやめる方が実は数倍難しい

やりたいことが見つからない。何をして良いかわからない。そもそもやりたいことをやる時間がない。
やりたいことをやろうと言うと、決まって返ってくる反応だ。特にやりたいことが見つからないという反応は嫌という程来る。やるも何もやりたいことがない。だからできない、と。でもやりたいことを「何かやりたい」と思った時に即見つけるのは実は簡単だ。何故なら「やりたいこと」とは「とりあえずやった何か」であることが多いからだ。

やりたいことを見つける方法

やりたいことがない人がやりたいことを見つけるには「とりあえず何かする」以外に方法はない。やりたいことがない時というのは、何にも興味がない状態であり、何にも興味がない状態で探したところで見つかるわけがない。
だから何かやりたいことを見つけたいのなら、とりあえず何でもいいからやるしかない。そしてやった結果自分に合っていたなら続ければ良いし、合っていなかったらまた別の何かをやれば良い。それを繰り返していくうちに「自分に合ったやりたいこと」は必ず見つかる。
それに何も知らないうちに「自分はこれがやりたい!」と思えるものを探すのはそう簡単ではない。本当にやりたいことかどうかはある程度の知識がついてから判断できるようになるもので、だからこそとりあえず何かやってみるしかないのである。
また「これだ!これが自分がやりたいことだ!」とやる前から思ったとして、よく知りもしない状態で熱量を上げて取り組んでもし「やりたいこと」ではなかったらどうするのか。ダメージがデカくて再起不能になるんじゃないのか?勝手に期待し勝手に失望という、どこかにいる誰かさん達みたいに自滅するのがオチだ。
とりあえずやってみるか…くらいの気持ちで始めた方が長続きするし、長続きするといつの間にか「やりたいこと」になっていたりする。

自分も発信を始めた時、明確にこれがやりたい!なんて思いは正直微塵もなく、ただ家事育児に追われる毎日から脱出したいという思いだけで始めた。そして自分の発信に対して反応をもらうようになり、反応されるから嬉しくてまた発信し、徐々に今の形になっていった。
また自分に合ったやりたいことは、絶対に一つではない。色々あるはずだ。だからとりあえず何かやればきっと自分がこれだと思えるものが見つかるはずだ。

やりたいことを見つけるよりもやめる方が難しい

やりたいことが見つからないという他に、「現状で手一杯で他に意識を向ける余裕がない」という反応も来る。確かに何かやりたいと思っても忙しいと他に意識を向ける余裕などないから、やりたくてもやれないという人は多いだろう。
でもそれもあえて言うならただの思い込みだ。時間がないのなら、現状やっていることをやめるか減らすかして時間を作れば良い。
だが実は今やっていることをやめる方が、やりたいことを見つけるよりも数倍難しいのだ…

やめることの難しさ
俺が主夫としての活動をより活発にするために一番苦労したことは、家事育児から「完璧」を取り除くことだった。何故なら家事育児を完璧にやるというのは、一日中家事育児をするということだからだ。
家事育児には終わりがない。だから家事育児に完璧なんてものはない。仕事も一緒で、終わりのない完璧を目指すということは、永遠に家事育児をやり続けるしかないのだ。それでは他のことに時間を使うことは出来ないので「完璧」を目指すことをやめた。そうすることでブログを書く時間を捻出した。だがこれが何よりも大変で、何よりも苦痛だった…

一日の流れを変える大変さ
人は基本的に同じような毎日を繰り返している。
子供なら保育園・学校に行き、帰宅して寝る。サラリーマンなら出社して仕事を終わらせて帰宅して寝る。シュフ(専業)なら家事育児をして寝る…
という風に一日の大まかな流れがほとんどの人にはあるだろう。そして一番簡単なのは「昨日と同じ一日」を今日も過ごすことだ。明日も明後日も昨日と一緒…それが一番簡単だ。流れに身を任せその流れに沿って生きるのは本当に簡単で、とても心地よい。
だからその流れに沿って生きている人にとって、流れを壊すのはとても大変なことだ。
好奇心・想像力の塊の子供には全く大変ではないが、考えも生き方も固定化してしまった大人には心底大変で苦痛を伴う。大体の大人にとって「現状維持」ほど簡単なことはないからだ。

新しいことを始めるのは大変だが始める前より絶対良くなる
現状維持が一番簡単な一方で、現状維持は日々変化に乏しい生き方でもある。
例えばキッチンに食洗機を導入するとして、置き場所確保・配線工事・工事の依頼・(場合によっては)食器類の一新など、食洗機を使うまでにはいくつかのハードルが存在する。またホットクックも作る料理によっては今までと違う調味料が必要になったり、食材の切り方が変わったり、洗い物が増えたりと少ないがハードルは存在する。
でも既に使っている側から敢えて強めに言わせてもらえば、そんなのはハードルでも何でもない。むしろ不便な現状を維持することの方がハードルが高い。…だがこれは使って便利さがわかっているから言えることでもある。どれだけ便利かは実際に使うまで真の意味では分からないからだ。

新しいことをやるのは勇気がいるが、それでもやる
やりたいことはそれ自体を見つけるのも大変だし、そのために現状を変えることはもっと大変だ。でもその大変さを乗り越えた先には必ず今までとは違う面白い日々が待っているはずだ。
現状で手一杯でその状態に不満があるなら、何とかしてその現状から脱出しなければならない。
人生は一度きりで、その人生を謳歌するか消費するかは全て自分次第。とりあえず動いてみる、全てはそれからだ。


河内瞬


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