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【無料記事】TwitterAPI有料化で見える、Twitterが向かう先

2023/2/2に突如発表された「TwitterAPI有料化」。

APIとはApplication Programming Interfaceの略で、外部プログラムからTwitterにアクセスするための言わば窓口みたいなものです。

Twitterの様々な操作(ツイートしたりツイートを取得したり、いいねしたりリツイートしたり)が可能なTwitterAPIがこれまでは無償提供されていて、Twitterの開発者向けサイトで申請さえすれば、誰でも利用可能でした。

また、様々なwebシステムやブラウザゲームのログイン認証をTwitterアカウントで行う「Twitter認証」にもTwitterAPIが利用されていて、API有料化によっていたるところで「ログインできない!」問題が同時多発する懸念も高まっていました。

フォロワー300万人を超える「地震速報さん(@earthquake_jp)」をはじめ、無償TwitterAPIを使用して、無償で優良コンテンツを提供しているアカウントは数多く存在しています。


TwitterAPI有料化の詳細が分かるまではこれらの無償優良コンテンツの存続も危ぶまれましたが、どうやら最悪の事態は避けられそうな流れのようですね。以下、2/9のTwitter開発チームのツイート。


月1,500ツイートまで可能、ログイン認証を含む無償APIを新たに提供

この仕様変更がどんな意味を持つのか?ですが、

月1500ツイートまでの無償APIが新たに提供される
→地震速報さんをはじめとする、個人でbot運用してる勢は(多少の)プログラムの改修が必要になるが、
→Twitterの長い歴史の間に作られたbot達(有益なモノ、悪質なモノ)がすべて改修されることは有り得ないので
→結果的にTwitterトラフィックはスリム化する

という未来が見えてきます。
Twitter開発チームは続けて次のようなツイート。

「Twitter APIの品質を高め、スパムを減らし、活発なエコシステムを可能にするための新章が始まる。」

TwitterAPI有料化公表時にイーロンマスクさんが言っていた「悪質なスパムの排除」のことですね。

「これらの変更に対するユーザーの忍耐に私たちは感謝しており、ユーザーが次に何を構築するかを見るのが待ち遠しい」

ツイートしたり他の人のツイートを読んだりするためにTwitterを使用している大多数のTwitterユーザーにとっては、TwitterAPI有料化に伴う混乱(API周りの仕様変更によって発生した、一時的なツイート不可やフォロー不可などの障害)によって、Twitterの将来に不安を感じることと思います。

ただ、TwitterAPIを使用してアプリケーションを作っている開発者側の視点に立ってみると、この先もTwitterが存続していくために必要な新陳代謝なのかもしれないなという見方もできます。10数年前から無料公開されていたAPIですから、いったんリセットする効果は意外と大きいのかもしれません。

自分も個人でいくつかの自動ツイートbotを運用しているし、note&Twitter連携のアプリケーションを開発してます。今回のAPI仕様変更で多少のプログラム改修が必要になったのですが、まあなんてことないささいな忍耐です。何だかTwitter開発チームに期待されているようなので、何か面白いものが作れるように、新しいAPIでも色々と遊んでみたいと思います。


なーんてことを考えていた今回のAPI騒動でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。


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