【Ars全体の雰囲気を改めて】Ars Electronicaの雑多所感記 7日目

9/5(木)から9/9(月)までオーストリアのリンツにて開催されている、Ars Electronicaに出展のため来ております。現地で見たもの・感じたものを記憶が新しいうちに残しつつ、現地の雰囲気が伝わればいいなと思い、現地のレポート的なものを雑多に、毎日書いていきたいと思います。

※出展内容、具体的な試みについてはこちらをご覧ください。河津は主にInspiratorに関わっています。

今まで作品についての話に焦点を当てすぎてArs全体の雰囲気感について伝えられていなかった気がしたので、今回はそれを多めに書いていきたいと思います。

と言ってていきなりArsと関係ないこと書きますが、気になっていたキックボードサービスの「Lime」、ついに乗ってみました!キックボードは位置情報トラッキングされていて、どこに停めてあるかが分かるためそこに向かいます。

少しキックしてボードを前に押しだしながらアクセルをONにすると自動で走り出します。とても快適・・・!

このままLimeで直接POST CITYに向かいます。

入り口付近には過去のArsElectronicaのポスターがずらっと並んでて壮観です。

広場にはライブステージがあり、そこでアーティストさんの演奏も行われます。僕がたまたま見たときは和田永さんがライブのリハをしてました・・・!

リハからすでにいろんな人が見に来てますし、演奏終わったら超声援・・・!かっこいいし楽しそう、この楽器演奏したいです・・・!

会場入るとこんな感じ。この写真は夕方撮ったので比較的人も落ち着いてますね。

各国の大学研究室が出展しているエリア「CUMPUS」本当に大学の研究室感があってちょっと懐かしいです。

ロボットが子供(人形)をあやしている作品。子供は表情認識からおくるみの温度や気温情報などを元に状態管理されており、見た目は怖い分AI社会への警鐘のように見えなくもないのですが、単純に子供をあやす仕事が軽くなったら世の中のお母さん絶対喜ぶと思うんですよね・・・そこでこのロボットを認めるかどうかはその人の価値観や背景にも由来してくるような気がします。

この作品の名前は「I, HUMAN」です。この不気味な物体の中にはスマートフォンが設置されていて、他の触手に顔を突っ込んだ人と遠隔でコミュニケーションが取れるようになっています。なんだかインターネットに操作されている人間の図みたいな感じで考える部分ありますが僕らは大丈夫でしょうか・・・レストランとかでスマホ触っている様とかは冷静に見ると同じくらいだけ不気味なのかもしれません・・・

BUNKERエリア。アンダーグラウンドな雰囲気最大ですごく好きです。この深淵みたいな雰囲気がまさしくArsで追い求められているアートというイメージを表している気がします。

GROUND FLOORという場所では時間ごとにカンファレンスやデモなどが行われるスペースがあります。今日たまたま見たかったNTTさんのSwarm Projectについてのデモをやっていたので見て来ました。「群衆操作」という概念をスポーツ観戦や公共機関での情報伝達に利用する考え方です。

まだコンセプトモデル&プロトタイプとしての、2次元移動しかしないボットの状態で、活用方法も目に見えにくい部分が多くありますが、だからこそArsElectronicaに作品として持っていき、デモを見た人や別の作品などから、別方向への進化の可能性はないかなど、フィードバックを得ようとしているのかもしれません。

実際「別の視点」というものの強烈さはArsに来てから幾度となく体感しており、それはArsに来てから得られた気づきの中でもっとも大きなものの一つです。プレオープンで体験したレーザー生命体やディープラーニングの仕組み解説ディスプレイの事例などがまさしくそうで、例えば何かプロトタイプしたものに対して、この別の視点というものをいかに得ることができるかというのがとても大事で、このやり方・フレームは考えていかなければいけないなと思いました。

書いてたら結果作品紹介みたいな感じに近づいちゃいましたが、今日はここまでにします。明日はArs最終日なので油断せずいきます!自分たちの展示「People Thinking Lab」の展示の様子なんかもまたお話しできたらいいなと思っています。

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