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銃器マニア。
人を殺す為のその道具に魅了される人は少なくない。

銃は人を殺す為の道具ではないと言う意見もあるかもしれない。銃は身を守る道具であると。使わずとも抑止力になると。

身を守る、抑止力になるとはつまり「私は危険だから近づくな」と言う事で、それは毒がないのに毒がある他の生物の色形に擬態する生物に似ている。

殺すか殺さないかはさておいても「傷つける」、少なくとも「傷つける可能性がある」と示す事が銃は出来る。
「推定殺傷兵器」とでも言っておこう。


殺す殺さないの話はとにかく。
銃器でなくとも刀剣に心惹かれる人も多い。
やはりそこには追求しつくされた機能美がある。

何かひとつを極めたものの美しさ。
海を泳ぐことに特化したイルカの流線形の美しさ。
極めればシーザー、などとは昔何かのコマーシャルで言っていたような気がするが、自分の強みを活かすと言う事は確固とした地位を確立する為に重要な事なのだろう。

だからやはり銃が銃として美しい為には「人を殺せる」と言う要素、機能は残っていなくてはならないのかも、しれない。

いつか銃が要らなくなり、博物館にだけ飾られる存在となったとしても。銃は常に人を殺せる「推定殺傷兵器」である必要が、ある。

そんな未来がやって来るのかは甚だ疑問ではあるが。
そんな未来を作るのは銃の力か、それとも。











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