【i-color】アイデアにおける星野源のi-color的見解

※以下の文章は2018年8月、FB限定で公開しようと思っていた文章です。
初めて全編通じて聞いた時に鳥肌が立って、もっとこの人の事を
(統計心理学という視点でもって)紐解きたいと思い
独断と偏見とファン心理をもって記したものです。
多少どころかかなり長編ですが、あなたの暇つぶしになれば幸いです。

***

むさ苦しいタイトルでお目汚し失礼します。
8月中旬の野人です。

私は決してビクターの中の人ではないですし
皆様におかれましては1ミリも興味ないことなのかもしれないのですが、
星野源(i-colorグリーン/ピンク)の新曲「アイデア」がとても素晴らしくて、

素晴らしすぎて分析してしまいどうしても書きたいと思い認めてます。
めっちゃ暇なときにでも読んでいただけると幸いです。

いろんな意味で何かと話題の朝ドラ「半分、青い」。
その主題歌が8/20にリリースされました。(※2018年)
今回はその歌詞とMVからみる星野源という方ついて
ヲタク的に語ってみたいと思います←

まず「おはよう、世の中」で始まる1番。
この部分が朝ドラでほぼ毎朝流れる箇所です。
歌詞だけを追うととても爽やかで、
「SUN」や「恋」等最近の彼のヒットソングを思わせる仕上がりになってます。
まさに老若男女に受け入れられやすい歌詞とメロディ。
星野さん自身もこの部分は昨年(※2017年)
主題歌の話をいただいてから作り、一足先に納品したとのこと。

が。
2番目の歌詞が衝撃的です。
「おはよう、真夜中」から始まるその箇所は、人間の負の感情を詰め込んだような歌詞。
そしてサウンドはMPCをふんだんに使った最先端のメロディ。
1番目のバンドサウンドとは大きく異なるサウンドです。
そして、穏やかではない言葉の羅列で特に私が痺れたのは次の歌詞です。

「生きてただ生きていて
踏まれ潰れた花のように
にこやかに 中指を」

おおよそヒット後の楽曲からは想像がつかないかもしれないのですが、
彼が大病をする前まではこんな歌詞がとても多かったのです。
内省的で激しく怒りもがき苦しみながら
それでも何とか歯を食いしばって生きている。
実は私個人的に、星野源の真髄は
負の感情を殊更曝け出す点にあると思っています。
そしてそれはのちにインタビューでも「2018年に入ってから(今まで制作していた部分が)しっくりこなくなった。そしてこの部分をリテイクした」と語っています。
それは負の感情こそ表立って語られない、人間の普遍的な感情だからです。

彼はインタビューでこうも語っています。
「2017年は環境が変わり、自分は変わっていないのにパブリック部分を強調するようでとてもしんどかった。表に出るときは負の感情に蓋をするからバランスが崩れた」

そして大サビ前に入ると一転、弾き語りの要素を入れて来ます。
MVの中では生歌、一発録りの部分です。
ここは彼の「原点」、細野晴臣氏から「星野君歌ってみなよ」と言われ
それまでは自分の声をコンプレックスに
インストバンドを結成・奏でてきた青年がギター一本で言葉を紡ぎだしたところ。

そして大サビを高らかに歌い上げ、最後はドラを叩いて終了…というのが大まかな曲の構成なんですが、
この曲こそ今までの星野源の集大成、
そして未来へ続く展望を思わせる展開なのです。
(事実この後リリースされた「POP VIRUS」は想像を軽々超える
 傑作盤になっていると声高らかに伝えたい)

この楽曲はご本人も仰っていますが陽と陰、そしてそれを繋ぐ彼の原点
という3パートに分かれて構成されていることがわかります。
そして私はこの構成こそが「グリーンだなぁ!」と唸ったわけです。

なぜか。
それは我々が「バランスを重要視する素質」であるからです。(※野人のi-colorはグリーン/ロイヤルブルー)

例えば浮足立った話をしたい時(昇進したとか彼氏できたとか)
決まって私ははしゃげません。
或いはちょっとしんどい話をするとき、
決まっておちゃらけて話したくなるのです。
(ただのあまのじゃくかもしれないけれど…)

これ結構、グリーンあるあるなんじゃないかと思っています。
自分の中でいろんな天秤が調整取れてないと調子が狂う。
それになかなか気付けなくて困ることも多いんですけれどね…。

星野さんの歌も実は結構そんな絶妙なバランスの上に成り立つ楽曲が多くて

例えば「地獄でなぜ悪い」(2013年)はタイトルからどんな恐ろしい楽曲かと思いきや、おもちゃ箱をひっくり返したように賑やかなパーティーチューンだし(因みに園子温監督の同タイトル映画も良き!)

星野源の名前を全国区にした「恋」(2016年)はもともとミディアムテンポで制作していたところを「なんかしっくりこない」てことでBPM(曲のテンポ)を倍速近くにしたという逸話もあります。

確かに数ある巷のラブソングって、ゆっくりしたテンポの歌多いもんね。


そして、自分の話で恐縮ですが、私もバランスが取れていないと気持ち悪いなって思うタイプ。

なんていうか、よくSNSでも前向きな話しかしない方とかいるじゃないですか。苦労を見せないというか。

そういう方見てると苦しくなっちゃうんですよ。

言われたことは額面通りに受け取りたいんです。というか、裏が読めないしできれば読みたくない。

星野さんのラジオ聞いたり文章読んだりしても

あの人は自分の感覚を大事に持っているんだなぁと思う。

それが素質なのか後天的なものなのかはわからないんだけど

やっぱり無関係ではない気がしたりするんだろうな。


そして素質が似てる人に共感したり、好きだなと思うことが多いのも

必然なのかもしれないなぁなんて思ってみたりしたんです。


今、私は人生でも大きな決断をしようとしていて

ちょっとしんどい日々が続いていたし、朝ドラから受ける印象だけでこの曲愛せるかしらと不安に思ってたりしたんだけど

全くの杞憂でした。


これからも愛し続けると思います。

源さんの歌は私にとっては共感でしかありません。

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