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ネクロフェイスしまっちゃうおじさん(遊戯王デッキ解説記事)

はじめに

こんにちは。かをぽっぽです。普段は壊獣(抜き)カグヤを使ってcsとか出たりnote記事を書いてる人間です。今回は良い感じのおもちゃデッキが組めそうだったので自分の考えの整理兼追走者を増やして研究を進めるため筆を取った次第です。どうぞよろしくお願いします。

構築

構築に至るまで

この章は何故このデッキを組むに至ったのかを書いている章であって、デッキ解説では無いです。読み飛ばしても大丈夫です。

イシズネクロフェイスについて

イシズギミック+ネクロフェイスギミックを用いてデッキ破壊と自分のデッキの回転を同時に行うギミックです。イシズギミックを用いることで環境トップのティアラメンツの墓地肥やしに便乗しながらネクロフェイス+シラユキというムドラ、ケルドウの墓地メタを躱せるエンジンで動けることがメリットであり、私が原案の構築を思いついたきっかけです。詳しくは前回記事をどうぞ。
しかしこちらのコンセプトはそう長くは持たずに崩壊しました。相手のイシズギミックの逆用がイシズネクロフェイスの真骨頂でしたが、それでもなおティアラメンツの出力が高かったことや、そもそもティアラメンツからイシズギミックが抜けてきた事、そしてアギト、ムドラの規制により出力の低下が著しくもはやティアラメンツに勝てるデッキでは無くなっていました。それでもこのデッキを擦るなら60枚にして出力を上げる必要がありましたが、そうした場合有効牌の密度の差で落とし合いに勝てず、私が当初思い描いていたプランとはかけ離れたものになる。そう考えて、私はこのコンセプトの構築を放棄しました。

ネクロフェイスしまっちゃうおじさん爆誕

時は多少遡って2022/9/14、yu-gi-oh.jpにてこのカードの情報が発表された時、ネクロフェイス界隈には激震が走りました。

伏線はこの時から張られてたんやなって

ネクロフェイスだけでは15枚しかデッキを破壊できません。よって40枚デッキに対してネクロフェイスでのライブラリーアウト勝ちを狙うなら、初期デッキ枚数35枚を枯らせる、7回のネクロフェイス起動、つまり最低4回の除外回収が必要でした。
うち一回は電脳堺嬢-娘娘による回収で補ったとしても、デッキとして成立するには最低3回の回収が必要です。それがアライズハート一枚が場にいるだけで不足分の3回を補ってしまう。まさに革命でした。

しかし以上の検討はこれまで机上の空論で終わっておりました。何故なら【クシャトリラ】というテーマが強すぎたからです。
アライズハートが成立しているならクシャトリラは十分なフェンリルとユニコーンによるリソースと妨害を構えてマウントを取り続けて勝てるため、安定性を落としてまでネクロフェイスを取り込む必要はなく、その枠で手札誘発やメタカードへの対策札を積んだ方が強い。クソデッキを考える時にはよくある事ですが、
『ネクロフェイスはクシャトリラを必要としているが、クシャトリラにはネクロフェイスが不純物』
という結論に至り、ネクロフェイスしまっちゃうおじさんは私に限らず数多の人に構想こそされつつも日の目を見ることがありませんでした。

しまっちゃうおじさんは蘇る

そんなこんなでイシズネクロフェイス、ネクロフェイスしまっちゃうおじさんは、紙は私のストレージの肥やしとして、試作のリストは参照されずにニューロンのデッキリストの奥深くに眠り続けていました。しかしそんなクソデッキにも転機が訪れます。

2022/1月制限改定

多くの人に衝撃を与えた改定でした。ティアラメンツ、クシャトリラ両デッキへの大規模規制はあたかもKONAMIが『2022の遊戯王は無かったことにしよう』と言っているかのようでした。まあ現実は非常でしたが
そして改訂が発表され数多のcsでそれまで使えなかったデッキ達が試され切磋琢磨し、現れては消え現れては消え…最終的に誰もが認めるtier1デッキと相なったのは

ティアラメンツデッキでした。キレそう。
純構築に押されて不採用になっていたイシズギミックを再度取り込み、イシズギミックによる出力とリソースと墓地メタ、沼地絡みの強力な融合体、優秀な罠を構えて勝つ。安定感こそ落ちたものの他の追随を許さない圧倒的な出力により心を折られた人も少なくないでしょう。
前期の対抗馬は規制により安定感とリソースを失ったクシャトリラはほぼ消滅し、深淵の獣も最強誘発のマグナムートを減らされ、一瞬暴れていたスプライトも出力の差で消えていきました。

でもここで私は思いました。かつてティアラメンツのイシズギミックをメタるために構築されたデッキがあったなと。
クシャトリラの安定感とリソースがあるなら不要だと判断していたギミックがあったなと。
そう

ネクロフェイスしまっちゃうおじさんは今こそ目覚めの時なのです。

長くなりましたが、ここからは構築の話をします。

採用カード紹介

メインデッキのカード

妖精伝記-シラユキ、ネクロフェイス、イシズギミック
デッキのエンジンでありキル手段。クシャトリラギミックと相性が良く、自在天+シラユキで墓地のクシャトリラを回収したり、バースからめくれたクシャトリラを釣り上げられます。デュガレスに繋がりやすくなるのも良いです。

クシャトリラのみなさん
制限カードになるだけあってみなさんお強い。ランク7要員として見て大丈夫です。最低限アライズハートが出てればゲームにはなるのでネクロフェイスに触れなかったらクシャトリラだけで頑張ります。ティアラメンツクシャトリラは自分のデッキを掘りながら星7を並べられるのや、地味に相手のデッキを削れるので最後のひと押しに使ったりもできます。
ライズハートによる3枚除外も地味に優秀で、41〜43枚のデッキに対してイシズギミック無しで先行LOが成立するようになります。ライズハートはランク4として使うことも多々あります。

電脳堺嬢-娘娘
ネクロフェイスで捲ってネクロフェイスをデッキに戻すためのカード。地味なようで重要。

ティアラメンツのみなさん
ギミックと言うには枚数は少ないし融合体も不採用ですが、手札のシラユキやイシズを切れるシェイレーンがあまりに優秀なので採用しました。サリークはティアクシャに触れるのがとても良い。

未界域のみなさん
主にスモールワールドが目当ての中継点ですが、星7の供給をしながらランダムとはいえ手札を切ることができ、ドローまでできる。優秀でした。ネッシー以外はそんなに場に出て得をしないのでネッシー+ネッシーをssできるジャッカロープとチュパカブラのみの採用です。

手札抹殺
LOするデッキの嗜みとして積みました。事故手札を捨てられるのは偉かったですがリスクが大きいですしこれがないとLOできないなんて場面もほぼ無いので抜けそうです。

おろかな埋葬
アギト落とせば1枚初動です(詭弁)。イシズで綺麗に落ちなかったカードを探しに行ったり、アライズ成立後にネクロフェイを触りにいけたり流石に強い札です。

スモールワールド
不安定なクシャトリラギミックを扱うためのカードです。アライズハートの成立には取り敢えずユニコーン初動が手っ取り早いのでアクセス率を高めるために積んでます。探査車との違いは召喚権を使わない点や、サーチ先のバリエーションが豊富な点が挙げられます。
また、スモールワールドで除外しておいたネクロフェイスは後々アライズハートで回収できますし、なんなら中継点でネクロフェイスを選択するのも強いプレイです。
スモールワールド対応表は作るのめんどくさいので作りません。組んでる時も対して考えてません。

場魔法系
ユニコーンに触るためのカードです。

エクストラデッキのカード

クシャトリラアライズハート
デッキコンセプトです。ネクロフェイス抜きにしても普通に強い。このデッキでは殆ど7×3によって出し、シャングリラをあまり経由しません。よってライズハートの効果は雑に使って大丈夫です。
ネクロフェイスの吸収も勿論ですが、Loに届かない時はムドラケルドウやシラユキを素材に入れておくと、アライズハートがなんらかの手段で無力化された後に妨害を残せます。

クシャトリラシャングリラ、ディアブロシス
アライズハートを出す時に使うことがあります。通常のクシャトリラではアライズと共に複数積みされやすいですが、このデッキは基本的に1キルを目指すので枠の都合上1枚のみの採用です。リソースゲームはしません。
ディアブロシスは相手デッキを削れるのでネクロフェイスLOのハードルが下がって偉いです。

トマホーク、ウィン、ハガクレミノ、キュリオス
キュリオス用です。相手に誘発が無さそうなら7×2からキュリオスを出してアギトを落としに行きます。ここで7×2を消費してもこのデッキはフェンリルユニコーンのss、ティアクシャのss、ライズのss、バースss、ns、自在天、ネッシー、ジャッカロープチュパカブラという星7の供給手段があるため、7×3アライズの成立には(ハンドとめくれ次第ですが)余裕があります。クシャギミックからイシズギミックへの架け橋なので、狙えそうならやりましょう。どうせティアラメンツに効きにくい誘発は減少傾向なので前期よりはトマホークが通りやすいです。

デュガレス
ドローするマン。2ドロー1ディスが強いのですが、それに加えて『次の自分のドローフェイズをスキップする』のが死ぬほど偉いです。相手ターン中にネクロフェイスを使うと最悪自分がLO負けするのですがそれをケアできるのでデッキ破壊速度を上げられます。

バリケイドベルグ
手札のシラユキとイシズ切りたい

その他のエクストラ
あんま使いません。汎用的なやつ詰め込みました。要研究だと思います。

サイドデッキ
適当でした。一応バトルフェイズを介さない勝ち手段があるので結界波や拮抗勝負の相性は良いです。

デッキの回し方

このデッキの展開の着地点は
アライズハートがいる状態でのネクロフェイスの効果発動
です。そしてそのためにイシズやティアラメンツギミックでデッキを掘り進めます。
決まった展開ルートがあるデッキではありませんが、取り敢えず困ったらデッキを掘りながら7×3でのアライズハートの成立を目指せば良いです。簡単ですね。これより詳しい解説の文字起こしは難しかったので需要があるなら一人回し配信とかします。

終わりに

いかがでしたか?我ながら死ぬほど手抜き記事になってしまったことをここに謝罪いたします。所詮は深夜テンションを形にしたものに後からごちゃごちゃそれっぽい御託で理論武装しているだけの記事ですので、あなたの人生の貴重な10分を無駄にしてしまったかもしれません。
ですがこのコンセプトには我ながら多少の手応えを感じており、想像していたよりも勝ててしまったのでもしこんなクソデッキを最適化し、研究を進めていただける物好きな聖人様がいらっしゃったら、一緒に研究していただけると私は非常に喜びます。このデッキに関する質問や意見は随時募集してますので、私のTwitterや質問箱にどんどんご意見ご感想のほどいただけると嬉しいです。
では以上。短い記事でしたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。

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