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#私がSMOUTに参加した理由「暮らしを軸に、仕事を選ぶ。」藤代実希の場合

はじめまして。SMOUTのディレクター、藤代実希です。

カヤックLivingに入社して約半年が経ちました。前職はリクルート系の大手企業で、新卒から7年間、求人広告の営業をしていました。

SMOUTに参加した理由は、サービスをつくることから携われること、スタートアップであったこと、価値観が自分と正反対だったことなど多々ありますが、ここでは最も大きな要因となった「暮らしを軸に、仕事を選ぶこと」について書きたいと思います。

超体育会系の営業職として走り続けた!

みなさんが描かれる、理想のキャリアってどんなものでしょうか?
管理職になること、手に職をつけること、複業すること、年収を上げること……さまざまにあると思いますが、「仕事」にフォーカスして考えるほうが多いと思います。

私も仕事が大好きで、ずっと続けたいと思っていたので、仕事を軸としたキャリアアップを常に意識していました。

今でこそ天職と思えるほど営業の仕事が大好きですが、新人の頃は、1日100件テレアポをするまで帰れない(これが1年間ほぼ毎日)とか、1日中飛び込み営業をして100枚名刺を集めてくるとか、今思うとゾッとするような、まさに軍隊育ちです(笑)。

終電帰りも日常茶飯事で、ランチをゆっくり食べる暇もなく、目の前の仕事で頭がいっぱいでした。

周りの人にも恵まれ、自分の得意の営業スタイルを見つけてからは売上目標を4年続けて外さず、MVPや数ある賞を受賞。その後、当時最年少の拠点長となり、忙しい中でも、比較的順調な社会人生活を送っていたと思います。

しかし、キャリアや年収はどんどん理想に近づいていくのに、幸せじゃないな……と少しずつどこか違和感を感じはじめます。

結婚、そして入院、手術とライフイベントが押し寄せた1年を経て

28歳で結婚が決まり、彼が住んでいる湘南エリアに引っ越しをすることになりました。通勤に2時間弱もかかり、これがもう大変で大変で……。しかし住めば都と言いますが、土日はサーフィンをしたり、海にお散歩にいったり、ゆったりと過ごせるこの暮らしが、気づけば私の生活の中でとても大切なものとなっていました。

そんなとき、子宮筋腫と卵巣嚢腫があったことが判明し、手術をすることに。

1ヶ月ほど会社を休み、初めて立ち止って自分の思いに耳を傾けました。せっかくだから仕事のことを考えるのをやめよう!と決め、本を読んだり、海でぼーっとしたり、母がリノベーションを始めていた長野県の築200年の古民家のInstagramをはじめたり、ネットラジオの配信をしたり。

そして私が大切にしたいことは、肩書きでも年収でもなく、「湘南での暮らし」だと気づき、湘南エリアへの転職活動をしはじめました。

「鎌倉に住んでる人採用」で入社

仕事探しを始めて、人材紹介では、びっくりするほど好条件の案件も紹介してもらいましたが、ほとんどの職場は都内でした。

そんなときに面白法人カヤックのサイトで「鎌倉に住んでる人採用」という記事を見つけました。考え方や文化、どれも今の自分にはないものばかりで、面白そうだと思い、営業職の募集があった子会社のカヤックLivingに応募をしましたが、本音を言うならば志望理由の一番は「家から近いからです。」というアルバイトのような理由でした(笑)。

今は間違いなく幸福度が高いのは「暮らし」を軸に「仕事」を選んだからだと自信を持って言うことができます。

仕事を大切にしている人ほど、仕事のことやキャリアのことは一生懸命考えているけど、その分「暮らし」が疎かになっているケースは多いと思います。疲れた顔で終電間際に帰るのも、自炊する暇がなく毎晩のようにコンビニで食事を済ませてしまうのも、仕事が忙しいからというのは言い訳で、その暮らしを変えようという選択をしないのは、自分自身なのです。

もちろん死ぬほど仕事に打ち込む経験はあってもいいとは思いますし、実際自分の糧になってはいます。しかし、無理のある生活は、長くは続けられません。

今回何より私を突き動かしたのは、「自分の暮らしのオーナーは自分自身。ひとりひとりが自由に暮らしを選択できる世の中に」というカヤックLivingの考え方に共感したことでした。

年収が理想に近づいても、幸せを感じることができなかった違和感の正体は、私のキャリアの中にこの「暮らし」の軸がなかったからだと感じています。

カヤックLivingでは、みんな家族との時間や自分の時間を大切に生きていて、そういった「自分で暮らしを選択できる自由さ」がとても今の自分に合っていると感じます。

(一部上場企業からベンチャー、そして営業メインの会社からエンジニア中心の会社へと180度文化の異なる会社への転職はカルチャーショックも多く、初日に知恵熱が出たこともお伝えしておきます(笑)。)

自分のモノサシを持つこと

もうすぐ30歳を迎える現在、今までと大きく変わったことは「自分のモノサシで選択するようになったこと」だと思います。目の前の仕事に一生懸命だった頃、それは自分で選んでいるようで、実際は「やらなくてはならない」という意識が強くありました。暮らしも選択しているわけではなく、流れるままに仕事優先の生活をしていました。

暮らしも仕事も自分がオーナーになると、ぐっと楽しくなってきます。
そして、その判断軸となる自分のモノサシは、以前は偏っていたかもしれないけれど、転職を経験し、今までなかった価値観に出会い、さまざまな角度から見ることができるようになりました。

私は移住の事業をしていると思われがちですが、移住者を増やしたいわけではありません。もっともっと暮らしを自分で選択できる人が増えると、幸せに暮らせる人が増えるのではないかと考えています。

だからこそ、SMOUTというサービスを通じて、ひとりひとりが自分のモノサシで、自由な選択ができるような機会をたくさんつくっていきたいと思っています。

文 藤代実希

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