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#私がSMOUTに参加した理由 「暮らしの未来は、『地域資本主義』にある。」 河内佑介の場合

カヤックLivingの河内佑介です。7月に入社したばかりで、SMOUTのプロダクト開発を中心に仕様や戦略、組織内の仕組みを考える役回りを担当しています。


前職では、グループで4万人を超える大手人材会社の新規事業部門で事業責任者をしていました。今回の記事では、そんな私がSMOUTに参加した理由や、これから実現したい未来の話をしたいと思います。


「地域資本主義」に暮らしの未来を感じた

いつの頃からか世の中を変えるようなサービスを創りたいと思うようになり、新卒で入社した会社でも、1年目から新規事業をやらせてくれと(今思えば)偉そうに物を言っているような人間でした。幸い在籍中の7年間で多くの新規事業立ち上げに関わる機会に恵まれ、直近まで50名程度の組織運営をしながら複数のWEBサービス立ち上げに奮闘する日々を送っていました。


そんな日々にやりがいを感じていた一方で、学生時代にソーシャルビジネスを学んだ経験、バックパッカーとして様々な国の生活に触れた経験から、「経済的な豊かさ」を追い求め続ける生活には、いつか物足りなくなるんだろうなという感覚がありました。そんな中、たまたま足を運んだイベントでカヤックLivingとの出会いがありました。


カヤックLivingの親会社でもある面白法人カヤックは「鎌倉資本主義」という考え方を提唱し、”まちの社員食堂“、”まちの保育園“など鎌倉を拠点に様々な事業を運営しています。地域の価値を経済的な豊かさだけではない指標で再定義しようという「地域資本主義」に基づいた取り組みです。


SMOUTというWEBサービスを通じて「地域資本主義」を形にする。そうしたビジョンにこそ、暮らしの未来を感じたのです。


学生時代はバックパッカーとしてアジアを中心に様々な国を旅していた。

ガンジス川で泳いでいるところ


多様な方が、世の中はおもしろい

じつは、子どもが生まれたタイミングでローカルへの移住を考え、結果的にギリギリ都内に通勤もできる逗子に移住をしました。余談ですが控えめにいっても、海も山も近く美味しいお店も多い逗子は最高です(笑)。
ですが、「都内よりもローカルの方がよい」とか「移住した方がよい」と主張するつもりは一切ありません。それは、人それぞれが持つ価値観やライフスタイル次第だからです。


それでも私がSMOUTというサービスに関わることにしたのは、きっと多様な暮らしを実現できる未来の方が“面白い”と感じるからなのだと思います。都市部の生活も、もちろん楽しい。でも「それ以外」がある世の中になった方が面白くないですか?


たとえば、カヤックLivingにはスノーボードをしたいからと長野に移住して、畑仕事をしてからパソコンに向かうエンジニアや、地元岩手と鎌倉で二拠点生活を送るディレクターがいます。さらに3代表のうち2人はポートランドと宮崎に移住しています。私はその多様性を“面白い”と感じるのです。

子供連れでよく行く逗子の海。


「暮らしをつくる」事業をつくりたい

少し話は変わりますが、2050年には国内の居住地域のうち20%が無居住地域となり、60%以上の地域で人口が半分以下に減少すると言われています。また、地方から東京圏への人口流入は年間10万人を超え、首都圏に人口が集中する構造は加速するばかりです。

https://www.mlit.go.jp/common/001237848.pdf より抜粋

SMOUTに関わって2ヶ月。そんな流れに逆行するように地域に拠点を移し、新たな挑戦を始めている人たちがどんどん増えてきていることを知りました。

地域には余白がある分、新しいことや面白いことをやりやすい。エリアが狭い分、その結果が目に見える形で波及しやすい。だから最近では、ローカルはベンチャー企業に近いのだということに気付きました。SMOUTを通じて、そんな面白いことをやりたい人と地域が多様に繋がる場を提供できるといいなと考えています。

また、カヤックLivingという会社自体も鎌倉という非東京圏に拠点を置くスタートアップ企業でもあります。まずは自分たち自身が「暮らしをつくる」WEBサービスを鎌倉からどんどん世の中に生み出していく。そんなユニークな取り組みとビジネスを両立させることに挑戦していきたいと思います。


文 河内佑介

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