川崎麻世_さすらいの英雄

ファンキー川崎麻世っぺ

にしてもまよっぺである。アイドルで最近はバラエティーでも活躍のイケメンなイメージ。歌もそれなりに残してるものの何かヒットしたかといえば印象になく。しかしDJやグルーヴ歌謡を掘るとなるとなんかいいことやってそうだなぁとちょろっと気になる存在。今回もいくつか買ったなかから聞いてみたら、ヴィレッジ・ピープルの「ゴー・ウエスト」やマイケル・ロイド~レイフ・ギャレットの日本語カバーな和ディスコがあり意外とオイシイ。そんななか出会えたおススメの素敵な1曲を。

80年作のシングルでA面「さすらいの英雄」は芳野藤丸さん作曲、B面「鏡の国の美少年」はケーシー・ランキンさん作曲、アレンジは松井忠重さん。ジャケはスペイシーキラキラ感バリバリのまよっぺ。B面のタイトルといい80年でこれはというギリギリ感もよい味。A面はミッドアップのブルースロッキンブギー。華やかなホーンがとってもゴージャス。やきそばUFOのCMにも使われたそうですがジャケにはそのクレジットは特になく、やっぱ事務所の意向かあまり歌では積極的に売り出す感じではなかったのかも。さておススメはB面、イントロはちょっぴりオールドタイミーなチャールストン風味のホーンでオシャレに。メインは彩りのホーンにちょいハネ~シャッフル、ウォーキン・テンポのファンク。陶酔のアイドル的な歌詞はアレですがまよっぺの歌もいい感じに力とキレがあって曲にソウル~ブルース感をにじませてます。作曲クレジットから演奏はSHOGUNの面子、ホーンはスペクトラム辺りかなぁなんて気ままに想像するのも楽しく。ちょっとB面というには素敵に凝った作りについつい何度もターンテーブルに乗せちゃう一品。歌謡の7インチってのんびり音を散歩するのにとってもぴったり、おススメです。

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