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近況とか(20190425)

「復活」は英語では「レザレクション」だ。ドラクエの復活呪文「ザオリク」は、うまくこの語を4字の「じゅもん」に咀嚼している。

一定確率で蘇生が失敗する「ザオラル」は語幹「ザオ」に、英語の「シミラリー」・日本語の「されうる」などを連想させる「ラル」をつける。ドラクエのじゅもんやモンスター名の命名則や序列は規則性が強くて、僕の語学好きにも少なくない影響があると思う。

ドイツ語では「Auferstehung」アウフエアシュテーウングという。「再び-自ずから-立ち上がる-こと」みたいな感じだ。「再己立脚(さいこりっきゃく)」のような語で捉え直すと、やはりザオリクの音に接近する。

イースター

復活祭の休暇は、クリスマスの次に大きな祝日。たしかに、うんざりするほどウサギの製品が店にあふれている。もう40%オフになっている。電車で今日、大きな、中が空洞になった人形みたいなチョコを食べている人がいたから、あれもウサギだったのかもしれない。

語学学校はイースター金曜日とイースター月曜日が休みになって、4連休だった。長らくこんなに休んでいなかったから、なんか気が滅入った。不安が入り込むスキができてしまったと言うか。

自分に限って言えば、虚無がやってきて、忙しさによって無視することは全然解決にならない。やっぱり正体を見ておいたほうが良い。虚無ほど合理的なものはなくて、理由があって生じ、理由が大きくなると拡大する。すっきりするまで自分の事を考えて文章に書いて、そのあと生活の姿勢を整えたらちょっと持ち直してきた。期せずして僕にもちょっとした復活があった休日だった。

誕生

休み明けには学校で小さなパーティーがあった。ある日、休み時間にお互いの誕生日について話していたら、「全員の誕生日を1度に祝おう」みたいな話になった。で、ドイツでは誕生日を前もって祝う(たとえば1週間前とか)のは縁起が悪くて、かなりやらないほうが良いことだと、お互いの失敗談を話した。

なので「全員の、直近の過去の誕生日を祝う会」というのを教室で少しだけやろうという話になって、やった。なんか、こういう流れでこういうことをやるの自体おもしろい。さくっと準備してさくっと片付けて、こういうのが適当にできる仲が好きなので、僕にとってはとても良かった。

美空・ひばり

まじで「川の流れのように」がやばいのは、流れが速いとも遅いとも言ってないってことだ。1989年。ヒッグス粒子がまだ理論でしかなかった時代に。

ギリギリ「ゆるやかに」とか「おだやかに」とか言ってるけど、それを歌うときひばりは両手で「” ”」(air quotes)を作ってるだろ。激流打開者の表現だ。

E = mc2について一度でも考えたことあるやつなら、時間の流れが空間(美空)あるいは光(ひばり)と強い関係があることを知っている。つまりそれは速いとか遅いとかじゃなく、「川の流れのように」起こる。すごく主観的で、実際の何日間かとかは関係なくて、「これが進んだ」「これが傾いた」とか、出来事ベースなのだ。だから焦る必要もないし、余裕だということもない。常に1つ出来事が起こったら、1つ分人生が死に向かう、それだけだ。川だとしか言いようがない。

今、冬が終わってから夏が来るまでのテンポが異様に速く感じてるんだけど、理由は自分にもある。僕がこのしばらくの間、自分に起こっている色々なことを拾えていないからだ。何か上滑りしてる感じがあって、「生きているだけ」な気がする。落ち着こうとするその気持ちすら上滑る感じがある。

noteでもらったお金でシュパーゲルを買った。

(数週間だけ売ってる春のアスパラガス)
普段僕が買ってるキロ100円みたいな世界とは全然違うので勇気がでなかったが、いつか買ってみようと思っていたので買った。まだ食べてないですがごちそう様です。

滞在許可

そういえば、取った滞在許可は夏で切れる。どうなるのか全然わからない。できればあんまり苦労したくないな。

今回はここまで