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東南アジアの風景 (181) ベトナム | ダラットの象の滝:エレファント・フォール

2019年5月。ベトナムの軽井沢と言われる高原リゾート、ダラットに滞在中、郊外にある滝に行きました。

滝の名称はThác Voi、象の滝 エレファントフォールです。

最寄りの村からそれほど離れていないお寺に隣接した場所に滝はありました。見るとすごい勢いで水が流れている。しかも泥水。
前の週に大雨が続いて水量が増えているとのこと。

柵の端っこから身を乗り出して滝を覗いてみるとかなりの速さで濁流が下に落ちている。
ふうん、すごいね。と見ていたら、ガイドさんが「私はここで待ってるから下に降りてみたら。」と言う。え?この滝の下に行けるのか。
見れば、柵の一部にこじ開けられたような隙間がある。
これって許可されてる?と疑問もありましたが、とりあえず行ってみることにしました。

降りてびっくり。手すりはところどころにあるもの、岩場の通路はめちゃめちゃ滑る。一歩間違えて落ちれば濁流に飲み込まれてしまいます。ヤバくないか?
とはいえ、引き返すわけにもいかないので必死で降りる。

冷や汗をかきながらようやく滝が見える場所に到着。他の見学者達は適当に岩の上に座ってごうごう音をたてて流れ落ちる滝を見ている。見上げれば青空に映えて迫力あります。

なぜここが象の滝を言われるかというと。。。滝つぼにある大きな岩が象の背中に見えるからだそうです。

この滝は裏側に行くことができます。
水しぶきで全身びっしょり。このバッチイ泥水がかかっていると思うとあまりいい気分はしません。
しかし、もうここまで来てしまったからにはヤケクソ。行けるところまで進むしかない。あらためて見ると迫力ある眺めです。

降りかかる泥水のミストを浴びて興奮する白人ツーリスト達。
珍しい経験ができたと自分を納得させる。

戻るときも落ちないように大緊張。ここに来るときはサンダルは危険です。暑くてもしっかりした靴を履きましょう。すべて自己責任の見学です。

ゼーゼー言いつつ戻ってきて隣のお寺に辿り着くと笑顔の観音様が迎えてくれました。無事でよかった。
境内で休憩していたマレーシア人のカップルに「下まで行って来たの?どうだった?」と聞かれた。
「眺めはよかったけど足元が滑って怖かったよ。」と答えると「行かなくてよかった。」と笑っていました。(2019年撮影)

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