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東南アジアの風景 (64) カンボジア プノンペン|戦慄の負の遺産

前の日の(63)でプノンペンの平和な日常を記事にしましたが、ここへ来たら見なければならない負の遺産があります。クメール・ルージュの大虐殺を今に伝えるトゥールスレン虐殺博物館とキリングフィールドです。

今回は画像がブレていて数が少ないのは手が震えてほとんどの写真撮影に失敗したから。それほど恐ろしい場所でした。実際の様子は以下のリンクを見てください。(ご興味のある方は)

トゥールスレン収容所はもとは学校で、外見は今も建物も庭も学校の様相を残している。しかし、中に入ると各教室は拷問部屋として使われていたことがありありとわかってしまう恐怖の空間。

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逃亡防止の鉄条網が建物全体を覆っています。怖い。とにかく怖い。館内には犠牲になった方々と、拷問の手伝いをしていた作業員(10代の若い人達)の顔写真がびっしり展示されていてその無表情さが不気味なことこの上なし。

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校庭にも拷問器具。看板にどうやって使ったかが説明されている。逆さ吊りにされて水の入った壺に落とされたそう。苦しそうだな。

すっかり暗い気分になったところでキリングフィールドに移動。こちらは処刑場で200万人以上が亡くなったと言われています。

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未だに多くの遺体が地中や池の中に残されているそうです。エリア全体が邪気に包まれているようで空気感が異なる。私は霊感ゼロですが、それでもあちこちに殺された人たちの怨念が漂っているようで早く帰りたくてたまらなくなりました。

見学を終えたところで激しい雨。ガイドさんが雨期になって雨が降ると今も犠牲者の骨や衣服が流れ出て来ると言うのを聞いて慌てて車に乗り込み逃げ出したのでした。(2015年撮影)

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