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東南アジアの風景 (155) ベトナム|フエ|カイディン廟:ベトナムとフランス建築の融合

ベトナムの古都フェにはベトナム最後のグエン王朝歴代皇帝の廟がたくさん残っています。
カイディン帝廟は12代皇帝カイディンのお墓です。
フランス好きだった皇帝の嗜好でフランス様式を取り入れ、その他中国、インドなど様々な国の装飾がいっぱい。摩訶不思議な宮殿のような佇まいが面白い。

フエの町の中心から車で20分位の丘の上にあります。

到着すると大きな門が迎えてくれます。いままで見たベトナムの史跡とは全く違う感じ。

入口の階段には水の神様の装飾。

エントランスには馬と護衛隊の石像が並んでいます。これは兵馬俑ににていますね。

象もいました

見張り台の装飾も一風変わっています。

メインの建物。フランス風のような中華風のようななんだかわからない様相。

カイディン皇帝の墓所。黄金の本人の像と棺が絢爛豪華な装飾に囲まれています。天蓋と窓はフランスの宮殿のようですが、天井画は龍。中華文字も見えます。とにかく派手好きだったというカイディン皇帝が描いた黄泉の国の再現だそうです。

天井画もすごい。目がチカチカします。

建設に11年の歳月を要したそうですが、完成したのは皇帝が亡くなってから。嗜好を凝らした豪奢な墳墓を自身の目で見ることはなく逝ってしまったのですね。


壁や天井には世界各地から集めた陶器やガラスが使われています。日本のビール瓶の破片もあるらしい。

当時(1920年)、この廟を建てる資金調達ために増税がなされ、庶民から大いに反感を買ったそうですが、今ではフエで最も人気の観光地となって経済貢献しています。(2017年撮影)

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