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東南アジアの風景 (88) タイ|巨大宗教施設タンマガーイ

飛行機に乗って北部タイからドンムアン空港へ向かっていると、正方形の庭のような広場のようなものが眼下に現れる。機上からでもくっきり見えるかなりの大きさで、一体あれは何なんだろうといつも思っていた。

2018年2月。知人が運営する旅行会社から企画ツアーのお誘いが来た。タイで有名な宗教団体の施設を見学するというもの。添付された記事の写真を見て驚いた。おぉ、飛行機から見えるあれだ!

宗教団体タンマガーイは瞑想を軸とした仏教組織で日本にも別院があるそうです。数多くの信者を受け入れるため巨大な施設を持っています。事前予約をすれば信者でなくても見学可能。勧誘はない、という点を念押しして参加したのでした。

タンマガーイ寺院はバンコクの北、パトゥムタニ県にあります。市内を車で出発して約一時間で到着。

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宗教施設というよりは宇宙人の基地みたい。

受付でチェックインして白装束に着替えます。我々は6人の小グループ。他の見学団体はもっと大きくて一緒に入場したのはベトナムから来た100人以上の大型グループ。見学する前に私達全員、もう圧倒されてます。

広大な敷地内は電動カートで移動。施設に勤務する信者のガイドが同行することになっています。(自由見学ではありません。)

施設内にはたくさんの建物があります。こういった巨大宗教施設にくると日本人である我々は心がざわざわする。過去に起きた宗教法人の大事件がトラウマになっていますのでね。

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この建物は入口に大きな経典が乗っかっています。内部には仏様。

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内部も撮影可能で、こんな風に各所で記念撮影。白装束でハイポーズ。

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とにかく広い、広い。気の遠くなるような財力。

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見学コースのメインイベント。中心にある本堂。四角く囲む広場は何と10万人収容。

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広すぎて歩いても歩いても着かない。暑い。

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やっと到着。最初は平らなドームに見えたのに、近づいてみると夥しい数の奉納された仏像が陳列された祭壇であることがわかりました。すごいなぁ。右側の女性が今回のガイドさん。名門大学を卒業してすぐ入信したとのこと。26歳だって。一体何故?

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はい、ここでも記念撮影。もうヘトヘトです。

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見学後はお食事も。施設に勤務する信者の方々がお世話してくれます。ここにきてみんな少しリラックス。ガイドの女性に質問してみた。「いつまでここに居るのか、いつかは普通の生活に戻るのか。」「いいえ、一生ここから出ることはありません。お坊様に同行して外出する以外は。」「家族は理解しているのか。」「いつかはわかってくれると信じています。」

こんなに若くて聡明なのに(しかも美人)。。。どうしてもかつて日本にあった宗教団体とイメージが重なってしまう。あそこのメンバーも高学歴の人が多かったな。実はタンマカーイ寺院の幹部僧侶はマネーロンダリング容疑で逮捕状が出ているそうです。巨万の富を得ると宗教人であろうともご乱心となるのは万国共通なのか。もちろん、この場でその話題には触れません。

最後に日本語堪能なお坊さんによる瞑想教室。過去の事件のせいで多くの日本人が宗教団体にいい感情を抱いていないことは理解しているとおっしゃっていました。いざ、瞑想実践となると炎天下の見学の疲れがでたのか爆睡してしまった。こんなバチあたりは入信できませんね。(しません。)

(2018年撮影)

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