ゲインステージングがなぜ大切なのかの真理を言ってくれる人が居ないから書く


そろそろ本当に有料レベルの記事になってきたから同業者から怒られます。
でも最後にこれくらいは書いておこうと思う。(でも本当に同業者に迷惑かけてしまうので無料では短めにします)

ミックスを勉強すると出てくる「ゲインステージング」という言葉

たぶん、本とかネットを読んでも、音量を下げる、くらいの情報しか得られない。
だが

それは真意ではない。

真の意味は

作業領域を作る。

だ。ご存知の通りデジタルの世界は0dbを超えるとクリッピングして音が歪む。
さあミックスをしよう、って言う時に-3db程度のヘッドルームしか空いてなかったら-3db分しかミックスできませんよ?
ていう意味だ。伝わりにくいね、、、

例えば、料理の時お皿くらい底が浅いフライパンがあったとして

ここでラーメン作ってください、て言われたらできると思う?300ccの水を入れた時点で溢れておしまうよね、醤油だって外に溢れてしまうよね。

これはヘッドルーム-1dbしか空いてないくらいのイメージ例

じゃあ350cc入るフライパンでラーメン作るとしたらどうか?300ccの水は入った!よし醤油を入れよう、大さじいっぱい入れて30ccとしよう
現在330cc使用
さあここに麺を、、、あ、溢れた
チャーシューを、、、あ、溢れた、、、

これはヘッドルーム-3dbしか作らなかった場合のイメージ例

ヘッドルームというのは作業(ミックス)するための料理スペースなのだ。
どれだけ料理の知識、腕があっても作業スペースないのに作れないよ、、っていう意味なんです。

じゃあここでミックスの真理に少しだけ、少しだけ触れましょう

例えば

NEVE 1073 のエミュレートされたプラグインとかも、
通すだけで音が太くなるとか、色々書かれているようですが

その性能をちゃんと引き出すためにはoutputを右に回す必要があります

でもそうすると音がでかい めっちゃでかくなる さあどうする

そうですここでヘッドルームのお出ましです。
自分の好みの太さになるまでボリュームを右に回したい
だからゲインステージングで下げておくんです!

他にもアナログEQなどでHighを6dbすると音よく感じるとして、6dbも上げたら0db振り切っちゃう、そんな時も、ヘッドルームを空けておく。

こうして色々な加工を施して積極的に音色を作っていくんですね。


この続きもあるんですが、有料版を作ることにします。無料で書くと同業者から本当に怒られます。。


僕も本を読み漁っても答えがわからず、ネットで何時間も探してもわからず、レコスタに行ってエンジニアさんに聞いてもわからず、UKロンドンまで足を運んでスタジオで学ばせてもらってもいまいちわからず、
そしてそんな様なことを何年も何年も、(ギタリスト時代も含めると約17年間)、続けて

そうしてようやく辿り着いた答えですので、恐らく僕以外の方も本気の人はそれくらい苦労する人が少なくないと思います。

ここらで有料版で、どこかの誰かの情報資産として残して置こうと思います。


次はフランスのスタジオに勉強に行こうとおもってるのでまだまだ価値の高い情報も仕入れていきます!


Sound Swift

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