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すごいデザイナーになりたい!

福田です。
武蔵野美術大学の工芸工業デザイン学科を今春卒業して、今は渋谷の事業会社でデザイナー研修中です。
先日の研修で拝聴した先輩の講義内容で思うところがあったので、自分なりに解釈して共有します。

きっとデザインとは…の部分で色々な意見が飛び交うかと思いますので、新人デザイナーの一意見として広い心で受け止めてください。


突然ですが、私は「すごいデザイナー」になりたいです。
これは小学生の頃からの夢で、今も「すごいデザイナー」になるために勉強をしています。

ところで、すごいデザイナーってどういうデザイナーなんでしょう?

絵が上手い?
製図が綺麗?
UIが分かりやすい?

きっと各業界、分野ごとに「すごいデザイナー」とされる人のスキルはバラバラだと思います。

ですが、世界中の「すごいデザイナー」には共通点があります。すごいデザイナーはみんな、何らかの価値を社会に提供しているという点です。

そして、「すごいデザイナー」と呼ばれるには自分の作るものに価値があることを証明しなければなりません。社会に価値が認められたからこそ、すごいデザイナーは「すごいデザイナー」だと評価されるからです。


事業会社のデザイナーはどうやって価値を証明するのでしょうか?

デザイナーは価値を証明しにくい仕事だと思います。
製品基盤を作る(エンジニア)→製品を売る(営業)の流れさえあれば、ある程度までモノは売れるからです。
デザイナーはそこに付加価値を与える仕事です。ここでは敢えてデザイナーの仕事を「形を整える」にします。予算が少ないときにはデザインの部分が真っ先に外される。デザイナーに対して、そういうイメージを持つ人は少なくありません。


ここで、ひとつの例をあげます。
事業会社で働くデザイナーが5万円で広告を作るところ、外部の制作会社が1万円で広告を作る場合はどちらに仕事が行くでしょうか?
きっと安い方に仕事は流れてしまいます。

事業会社のデザイナーは常に作ること以上の価値を考えなければなりません。デザインの重要性を社内に浸透させなければならないのです。でないと、安い方へと仕事は流れていくからです。

価値には質があります。
ここでまた一つの例を上げます。
チラシを10万円かけて1万枚配布したとします。
チラシを配布した10%の1000人が興味を持ってキャンペーンのサイトへ行きました。そして、そのうちの1人がサイトに登録をしました。
このとき、デザイナーは自らの功績をどう捉えるべきなのでしょうか?
・チラシを配ったことで1000人もの人が興味を持った。
と、捉えるべきなのか?
・10万円も投資して1人しか獲得出来なかった。
と、捉えるべきなのか?
 

ついつい自分の都合の良い方に価値を捉えてしまいがちですが、成果が事業にどれだけ貢献しているかをデザイナー自身が判断する必要があります。

事業会社で働くデザイナーが価値を証明するためには以下の3つが重要だと考えます。

ところで、私が今やっている部分は価値の証明以前の段階です。「作る」の部分です。図にするとこの段階です。

デザイナーとして価値を証明するための1〜3のうち、3を取り組んでいる段階です。「すごいデザイナー」になるための第一歩を踏み出しました。

私の仕事は言われたままに作るだけではありません。事業や会社を成長させるために、なにかで「価値ある」を生み出すことが重要です。

作ることだけに執着しせず、常に考えてデザインしなければなりません。

正直、大変な世界に飛び込んでしまったなと思います。でもわくわくします。
わくわくが嬉しかったのでnoteに書かせて頂きました。
すごいデザイナーになるためにがんばるぞ!おわり。

読んでくださりありがとうございます。大学時代にやっていた陶芸が恋しいので、サポートして頂いたお金は、信楽粘土を買う代金にあてる予定です。