休職直後の状況と心境

一ヶ月の予定でスタートした休職。
休職の最初の頃について、書き残しておきたい。

まず、真っ先に感じていたのは「私はとうとう社会から脱落してしまった」ということ。今思えば大袈裟だけど、社会人失格と自分を責め、眠るか涙するかのどちらかであった。

長期間休めてラッキーなんて、それは体力気力のある人が思う事だ。致命的なことに、本や新聞の類の字が読めなくなっていた。音を聞く気力もない。

だから
TVもみれない
音楽もきけない
インターネットもできない
本も読めない

できることは、そんな無念な自分の姿に情けなさを感じて悲しむことばかりである。
食事も最低限、シャワーを少しだけ浴びて、、、
それで眠るだけの毎日。

在職中の頃から、部屋の片付けが全然出来なくなっていて、そのまま休みに入ってしまった。
乱れたその部屋にも、ストレスを感じていた。
でも、その頃の私には何もできなかった。

夕方くらいになると、少しだけ起き上がることができた。
起き上がる気力のある間に、頑張ってコンビニに行ってみたりするが、するとわずか数100mの外出でも、果てしなく疲労感が出てそのまま眠りこけてしまうこともあった。

二週間経過し折り返し地点にきたころ、社会人失格の思いに復職への恐怖が出てきた。
人員繰りも大変だろう、でも、まだ字も読めない自分が果たして仕事をできるのだろうか?
不安になり5月の産業医面談を迎える。
改めて自分の状態を伝えると、産業医からは即答で「焦らずに休んでください。最初の一ヶ月が過ぎるまでは仕事の事が頭から離れないのは当然ですよ。自分がいない中でも仕事が回る事が分かると、ようやく本当に気持ちが休まるようになりますから。やりたいことだけをとにかくやってください」

この言葉で、私は6月末までの休職期間延長が決まった。
言われた通り、涙に明け暮れ、仕事のまわり具合を心配する気持ちも一ヶ月過ぎて、少しずつ手離せるようになっていった。

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