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突然思いついて飛んできたマドリード。初イベリア航空。

金曜の仕事を終えてからの出発なので、マドリード空港到着は夜10時。あまり治安も良くないと聞いていたので、あらかじめホテルまでのタクシーを予約しておいた。

タクシードライバーからは、出口で私の名前を書いたサインを持って立ってると連絡があったけど・・・いない。

しばらく待ってからメッセージを送ると「ごめーん、トイレ行ってた」とスペイン語で返ってくる。そして20分くらい待つ。長いトイレだわ。

ようやく来たドライバーは人の良さそうなお兄さん?

私は英語、ドライバーはスペイン語で、お互いわかってないすれ違いまくりの会話。ものすごく簡単な英単語もわかってくれない。

会話がすれ違いながらも、彼が知っている行き先情報が間違っていることに気づく。

予約画面をスマホで出して、「ここ、これがホテルの住所。ここに行って。」と英語で言うけど、わかってくれない。google 翻訳出して、「これでしゃべって」とコミュニケーションを図ってみたり。

結局、ホテルの電話番号を見せて、「ホテルに聞いて!」と。

ホテルの人と電話で話して行き先は確認できたらしく、ほっとした笑顔のドライバー。私も満面の笑みで「OK!?」といいね👍する。

”Let's go!!!"

この「レッツゴー」が、彼がしゃべった唯一の英語だったわ。首都に住み、空港に迎えにくるタクシードライバーならもうちょっとわかって欲しかった。苦笑

無事タクシーが目的地に到着。でも、ホテルらしきものは見当たらない。

「え? どこ?」
と戸惑う私に、ドライバーは私を建物の入り口に連れて行く。どうみてもホテルに見えない。

彼が指差す先を見ると、アパートのブザーのボタンが並んでる。その横に小さくホテルの名前。

さらに戸惑う私に、ドライバーさんは、ボタンをおして、ホテルの人と話してくれる。「ああ、KAYOねー」と話がついて、ドアを開けてくれる。よかったーー。

「グラシアス、グラシアス」
と、私は数少ないスペイン語ボキャブラリーを連発。

だけど、建物の中に入っても、表示もなく、どこに行ったらいいのかわからない。階段はあるけど、照明もついてなくて暗い。

エレベーターも見当たらない。

ええええ、どこ行ったらいいのーーー? 焦

うろうろしていたら、アパートの住人らしき女性がやってきた。速攻で捕まえて、スマホの予約画面を見せながら、「ここのホテルがこのビルにあるらしいんだけど、どこなの?」と質問する。

「ああ、上の階にあるのよ。そこにエレベーターあるから、それでいけるわよ」(カタコトだけど英語で話してくれた!うれしいー)

エレベーターがあると言う場所は、うすぐらい。小さなドアと、確かに、その横に小さなエレベーターのボタンらしきものが見える。

上向きのボタンを押すけど、反応なし。なにこれ? と思って他のボタンも押してみるけど反応なし。

それをみていた彼女は、「ドアあけるのよ」と。

あーーーーー。
古ーーーい、手動でドアをあけるタイプのエレベーターだった・・・・。しかも普通のドアだし。開き戸だし。


ちゃんと動くのか、途中で止まったりしないか不安になりそうなエレベーター。とにかく無事最上階まで行ったら、ホテルの人が入り口の前まで出て待っていてくれた。「遅いなー、なにやってるんだ?」と思ったことだろう。

例によって英語わかってくれないけど。苦笑

入り口はアパートのドアにしか見えないし、ロビーもないし、リセプションは守衛室みたい。贅沢する気はなかったけど、一泊100ユーロ(約16000円)超えるから、エコノミーホテルくらいを想像していたんだけどなあ。部屋はエコノミーホテルくらいだからOKだけど。

でも、もし公共交通機関を使ってひとりでここまで来たらと思うとゾッとする。場所もわからないし、電話しても英語が通じないようなシチュエーションで、夜11時すぎに暗くて寒い中右往左往するなんて。タクシーできてよかった。運転手さんがいい人でよかった。

ホテルは確かにがっかりだったけど、アパートの建物だから、逆に安全度は高そうだし。


こんな状況だったけど、その最中からそのシチュエーションを楽しんでる自分がいた。笑

絶対悪いようにはならないと思っていたし、「守られている」感覚はずっとあったから。

焦りはしたけど、怒ったりキレたりすることもなく、最後まで穏やかに対応した自分に、ハナマルあげよう。笑



(上の写真)ホテルの建物。最上階に増築してある白いのがホテル部分。中は綺麗でした。





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