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目指せE資格

あっという間に12月。ここから年末まではあっという間ですね。例年と異なるのは、組織を離れたことによって、参加する忘年会の数が大きく減ったこと。昨年までは、12月は各拠点を巡るために出張続き。夜もほとんど埋まっていました。そうなると12月は瞬きする間に終わる感覚です。

その点、今年は出張も最小限ですし、夜のスケジュールにも余裕があります。今年は落ち着いて年末を迎えられそうと思いきや、なんだかんだあっという間なんでしょうね。

今度はE資格

今後はAIに関わる仕事をしたいということで、AI(特にDeep Learning)について学んでいるとお話ししました。先月にはG検定(JDLA Deep Learning for General)という試験を受験して、無事に合格することができました。しかし、一方でG検定は私が求めていたものではないかったともお話ししました

G検定で求められるのは、ディープラーニングの基礎知識です。G検定を取得していれば、ディープラーニングの今を理解し、どのように活用していくかを考えることができる。Pythonが書ける人であれば、TensorFlow等のフレームワークを使って簡単な実装はできるかもしれません。しかし、G検定の知識レベルでは、フレームワークはブラックボックスのままです。

私が今後AIに関わる仕事をするといっても、私自身がゴリゴリと実装することはないでしょう。ただ、自分(たち)が何をやっているのかがブラックボックスのままでは、本当に世界を変えられるようなものはできないと考えています。自分(たち)がやっていることをしっかりと理解できているからこそ、正しい方向に開発を進めることができる。そのためには、知識を問うだけのG検定では不十分です。

ということで、本当に目指すのはE資格(JDLA Deep Learning for Engineer)。E資格はディープラーニングの理論を理解し、適切な手法を選択して実装する能力や知識を有しているかを認定するもの。G検定はあくまでも「検定」ですが、E資格は「資格」と明確に呼び方を変えているあたりは、主催する一般社団法人日本ディープラーニング協会のこだわりが感じられます。

もっともE資格も所詮一つの資格試験に過ぎませんから、E資格を取ればすぐにAIで世界を変えられる訳ではありません。あくまでも1ステップに過ぎない。それでも、今の私にとっては十分にハードルが高い、同時にやる意味のあるものだと思っています。

E資格の難易度

ではそのE資格ですが、どれぐらいの難易度なのでしょうか。一般に資格試験の難易度としては合格率が目安になります。G検定の合格率はざっくり7割弱でした。それではE資格はというと、7割前後。あれ。G検定については、私は「それほど合格が難しいわけではありません」と書きましたが、E資格も同様ということでしょうか。

いえいえ、実はそんなことはありません。私は過去に情報処理技術者試験(第二種/第一種/オンライン)や、簿記(2級)、証券アナリスト資格(CMA)等を取得していますが、それらと比べても、今回のE資格が一番難しいように感じています。ちなみに情報処理技術者試験は制度が変わっており、当時の第二種が今の基本、第一種が今の応用に該当し、オンラインは今のネットワークスペシャリストやデータベーススペシャリストのルーツとなります。オンラインは確か合格率が5%程度という激ムズ試験だったはずです。もうお分かりかと思いますが、20代前半の私は結構な資格マニアでした。

もっとも、そんな私もここ20年以上は資格試験はすっかりご無沙汰(除く弥生インストラクター資格)。この間での学習能力の劣化は否めません(苦笑)。

E資格を受験するために

E資格の合格率は7割程度。これだけ見れば、比較的難易度が低く見えます。それに対し、(かつての)資格マニアである私の、これまで受けてきた資格試験の中でも一番難しいという評価、これがどのように整合性が取れるかわかりますか?

その秘密は、E資格は受けようと思ってもすぐには受けられないという点にあります。そう、E資格を受けるためには、まずJDLA認定プログラムを修了することが必要なのです。そしてこのJDLA認定プログラムが相当大変です。試験を受ける前に基礎知識を学んでくださいねという1日講座のレベルでは全くありません。

私が受けている認定プログラムはオンラインでの講義ですが、ビデオの視聴時間は合計41時間+α。ということはざっくり5営業日まるまるということになります。ビデオはただぼっーと見ている訳にはいきません。ビデオを見た上での復習・まとめ・実装も必要となるので、実際にかかる時間はその4~5倍とされています(実際にレポートを提出する必要があります)。

なおかつ、学習レベルを確認するために、4回のテスト(正確にはそもそもスタートするために基礎知識があるかを確認するテストも1回)を正答率90~95%以上でクリアする必要があります。あまりにハードルが高いので、この認定プログラムを修了したら、もうE資格を認定いただいてもいいのではないか、というのが率直な気持ちです。

それだけ大変。そしてそれだけ大変な認定プログラムを修了した人だけが受験するからこそ、7割程度の合格率になるという仕掛けです。つまり母集団自体が選ばれた集団になっているということですね。

次回のE資格試験は来年2月。前にもお話ししましたが、ここまで集中して勉強することはいつでもできることではありません。この学びの機会をしっかり形として残したいと思っています。

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