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2023/10/22 『深夜特急2』

日曜日 晴れ

夜は冷えてきたけど、日中はちょうど過ごしやすい。
森の公園に久しぶりに行き、audibleを聴きながら一周する。

聴いたのは沢木耕太郎『深夜特急』の斎藤工の朗読のaudible版、やっと2巻めが終わった。

電車で兵庫に行くためにダウンロードしたけれど、行きはワークショップの予習で音源を聴くのに忙しく、帰りは疲れて音楽を聞き流すぐらいしかできなかった。
で、単純作業の、アイロン掛けや洗い物をするときなどに聴いているが、ベストは森の公園で森林浴をしながらだな。

この巻でも香港・マカオからマレーシア・シンガポールに場所は変わっても相変わらず騙されたり娼婦に誘われたり、その間に現地の人との温かいエピソードがあったりと目まぐるしい。
かなり前、文庫本を読んだ時は、手の届かない憧れと怖いもの見たさの混じったような気持ちだったが、今読むと印象が違う。
文中にも少し書かれているように、飛行機代が出せるほどにはお金があるのに、いかがわしい安宿を渡り歩き、食うや食わずの旅をすることに、意味がないとは言わないが、その意義はなんだろうと思う。
人との出会いがその答えの一つかとは思うけど、それでも?は残る。
細部はまったく覚えていなくて新鮮に読めた(聴けた)のだけれど。

沢木耕太郎はこの時点で27歳だという。
終わりのほう、ルポライターになった経緯について書かれていて、モラトリアムなる言葉が流行ったこと、この本が支持されたのもそのあたりに理由があるのだろうと思い出した。
息子とあまり変わらない年齢、自分はというと結婚した年齢だ。
そう考えるとまた思うこともある。