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KG+2023 ⁠

KYOTOGRAPHIE 2023 の記録の続き。
KG+は、KYOTOGRAPHIEのサテライトイベントで、これからの活躍を期待されるアーティストやキュレーターの発掘と支援を目的にしたもの。

公募による展示以外にも、協賛企業の展示もあり、SIGMA特設ブース「Beyond the technology, is Art.」へ。新製品のインプレッションで紹介されている写真家の方の作品が大きなプリントで観られる何とも贅沢な空間。

そして、SIGMAの映像作品「blur」や「しんしん」等を手がけられた映画監督・山中有さんの新作/未公開作品「WHAT'S A GOOD PHOTO TO YOU?」がとても素晴らしかった…

良い写真とは?という問いかけに対し、藤井保さん、上田義彦さん、澤田知子さんら著名な方々が答えるというスペシャルすぎる映像。驚きすぎて何度も声が漏れた。こんな映像は今までもこれからもきっとないんじゃないかな。

写真を撮る者として、日本を代表する写真家の皆様が紡がれる言葉の全てを聞き逃したくなかった。

一般の方にも写真についてインタビューをされていて、その中で、写真という行為のもつ残酷性(と言っては少々大袈裟だけれど)について話されている方がいて、それをそのまま映像に使われている事にも胸を打たれた。私もあると思うから、写真という行為には、愛も残酷さも。私にもあるから、それで嬉しくなることも、苦しくなることも。これについても、きっと、ちゃんと、向き合わなくてはならないことだから。

30分が本当にあっという間で、込み上げてくるものがあった。写真を撮る方は絶対に観た方がいいと思った。

これに際し、久しぶりに見返した「blur」は、何度目でも泣いてしまった。そして、改めて、よい写真とは?という問いかけを自分にしている。SIGMAユーザーとか、そうじゃないとか、関係なくって、機材は大事だけれど、それはきっと表層的なもので、もっと大切なことがあることに気付かされる。

プロダクトについて訴求していないのに、じんわりと、写真とSIGMAのことが今よりちょっと好きになって、写真が撮りたくなる。SIGMAの好きなところは、こういうところ。

そのSIGMAで撮られた宮下直樹さんの展示を中心に、KG+で回れたものをいくつか。

宮下直樹「Neighbor's awaken. - Northern coastline.」(All photos taken with SIGMA fpL)
宮下直樹「Subtle.」(All photos taken with SIGMA fpL)
小池貴之「浜さ」
鈴木理策 「冬と春」
荒木塁 「Lui Araki PERCEPTION」
横浪修 「Assembly haku kyoto」
大洲大作「flow / float.」
森山大道 「BOKU」
京都芸術センター

時間の制約で回れなかったところもあり、後ろ髪引かれる思いで、京を後にしたけれど、今年も十分すぎるくらいの刺激をいただいた。
これからも、写真を何よりも好きな自分でいたいし、「良い写真」を撮ることに誠実でいたいって思った。また来春行けたらいいな。

All photos taken with SIGMA fp
SIGMA 50mm F2 DG DN | Contemporary
SIGMA 24mm F3.5 DG DN | Contemporary

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