リモートワークになって気付いたこと
私の会社は2月の中旬からリモートワークになったのだが、もうすぐ3ヶ月になる。
私もすっかりリモートワークの形態には慣れてきたし、長引く在宅勤務に向けてついにインターネットまで家に引いてしまった。ここまで整うと、もうしばらくリモートワークでいい。
今回のリモートワークで賛否両論、いろんな意見があるが、今日は特に、海外の友人が言っていたことで「なるほど」と思ってたことをシェアする。
ある企業では、そもそも企業の成長過程に合わせて「いずれはリモートワークを取り入れる」計画を練っていたらしい。
1年後、2年後その計画を実現させるため、何がメリットで何がデメリットで、どんなリスクがあるかとか、
まぁまぁ時給の高い層のメンバーが何度も集まって話あっていたのだが、
コロナウイルスの影響で「いつかしよう」ではなく「今しなくてはならない」になった。半分強制的に、リモートワークがスタートした。
状況が状況なので、皆で協力し合いながら高い集中力を維持し続けられているらしいが、
となると、これまでの議論は何だったのだろう?という話になった。
仕事とは、実はやってみるとサクッとできることも、わざわざ話し合いを重ねて無駄に工程を組んでいるのではないか?
実際リモートワークになって「今までのあれは何だったのだろう?」と思うくらい、仕事の断捨離ができた気もする。
改めて身の回りの「仕事の必要性」を再確認する機会だった。
中には「リモートワークが進んだことで、社内政治の作用が薄まった」ことを指摘する海外のメンバーもいた。
そもそも社内政治というのも、日本っぽい感じもするけど、でもどの社会に行っても政治的な動きは必ずあると思う。
それがリモートになった瞬間、より結果にフォーカスされるようになったため、社内政治が作用しなくなったという話だ。
これは私もそう思う。
これまで、生まれてきた国籍や性別、あの人の好き嫌い、さまざまな理由で無意識な政治的作用によって排除されていたメンバーが、そうなりにくくなった。
より世界がフラットになった。
そして今、この緊急事態で母国に帰国しているメンバーが、実は仕事は、いよいよ何処からでもできることに気づいた。
今まで「日本の仕事をするために日本へ」という考え方だったが、今インドのエンジニアは、同じ街に住みながら、誰かは日系企業の仕事、誰かは地元の企業の仕事、誰かはシリコンバレーの仕事を行っている。
そうなると、もっともっと人材の奪い合いはフラットになるだろう。
果たして日本に戻ることは正解なのか?と、自問するメンバーも出てきた。もちろん私は戻ってきて欲しいと思っている。笑
リモートワークは、いろいろな気づきを私たちに与えてくれた。
しかし人間はそんな簡単には変わらないものなので、自粛が終わればある程度、以前の社会の成り立ちに戻るとは思う。
自粛が明けた世界では、より選択肢が増えた中で、合理的と非効率のバランスを取れたものが生き残っていくのではないかと思う。
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