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Priyankaの結婚式

この記事は、インドから帰る飛行機の中で書いている。

昨晩、私のインド時代の親友のPriyankaの結婚式が終わった。

今朝まで続いた儀式の疲れも残ったまま、朝イチの便でデリー空港から日本に戻っている。

それはまるでシンデレラのように、全て魔法で、夢だったのではないかと感じるのだけど、スマホを見ると、昨日の写真がたくさん入っていて、確実にあったのだと思い出す。

私は今、すごくいろいろな気持ちを感じていて、普段あまり感情的になることもないのだけど、

昨日のことを思い出すとすごく複雑な気持ちになり、
そういうときにこそ、記事を書いておこうと思ってパソコンを開いた。



まずは、彼女の結婚式に参加できて本当によかった。


彼女は紛れもなく、私がインド時代に一番お世話になったインド人で、彼女がいなかったら私のインド人生はなかった。


初めてご飯に行ったときから、その後はオフィスでランチを取るようになり、私が落ち込んだときに励ましてくれたり、一緒に動画を撮影したり、とにかく思い出が数が多い。

オフィスの休憩時間に一緒にチョコレートを食べている様子


こちら同じワンピースを着て試着室で撮影した様子


私の誕生日に花束を持ってきてくれた時の様子


サリーを買いにモールに繰り出したときの様子。


彼女がPraveenと付き合い始めたとき(正式には復縁したとき 彼女とPraveenはもう7年位の付き合いらしい)「Kayo,彼氏ができたの、ヒヒヒ」と教えてくれた。

Praveenと初対面のとき


私に紹介してくれたときも「これは完全にPriyankaに尻に敷かれてるタイプだなw」と思ったけど、彼女を愛する姿はまっすぐで、Praveenなら彼女を任せても大丈夫だと思った。


よく3人で遊んでいたりもして、結婚が決まったときは「Kayoには絶対に結婚式に来てほしい」と言われていた。


その「結婚式に来てね」という約束は果たせるかどうかすごく不安だった。


なぜなら今年1年、私の仕事が本当に安定しなかったから。


仕事やお金は最悪どうにでもなるけど、時間と大切な瞬間は戻らない。

友人の大切な結婚式すら出られない人生なんて嫌だと思いながら、自分がまず、自分の足で立たないと何もかも決まらなくて、

そんな中、今の会社が私を拾ってこの仕事を渡してくれたおかげで、私はなんとか立て直し、彼女の結婚式に参加することができた。


それがただただ本当に良かった。


もう一つは、今回Priyankaの結婚式に参加して、私自身の結婚に対する傷が癒えたということだ。


私は、そこまで結婚したいとか、何歳までに結婚したいとか、そういうこだわりはほとんどなくて、周りが結婚の話をしだして「そういう年頃なのか」と感じるようになった。

自分の人生を忘れてしまうほど情熱的に好きになった人もいない。自分がなんだかんだ、いちばん大切だ笑


そんな私だけど、一度とても結婚に対して悲しい思いを抱いたことがあった。


それは、以前付き合ってた人が、私以外の女性と結婚を決めたことだった。


帰国して久しぶりに彼の家に行くと、そこには他の人との結婚式の見積書が置いてあって、それもまあ、結構な額の結婚式を開催するプランだった。

彼は「お金は、僕の血と汗と涙だから、お金の量は愛の形だと思っている」と言っていた人だから、その額を見たときに、更に複雑な気持ちになった。


彼は昔から、結婚式は盛大にやりたい、大切な人を呼び、自分の好きな音楽を流したいと、あこがれを語っていたことがあったから、

その彼のあこがれを実現するために、彼は一つずつ準備しているのかと思った。


私以外の人と。


私は、彼のその話を止めることはできたかもしれないけど、それはそれで違うなと思って、何も言わずにそっとした。


私にとっては彼は大切な人で、彼も私を大切に思ってくれていたと思うけど、インドと日本の間で、その思いは届いていなかったらしい。

私はそのとき、別に結婚なんてしなくていいと思っていたけど、でもとてつもなく悲しかった。すごく重い気持ちになり、しばらく立ち直れなかった。

(きっとこうやって文字にしている時点で、本当は100%立ち直ってないのだと思う)


人はないものねだりなのだろうか。どうして私はすごく悲しかったのだろう。


私は別に結婚をしたかったわけではないのに、ここまで重く苦しい思いになるのは、

私は「結婚」というものが、それが「相手を大切にし続けると約束する絆のかたち」だと思っているからだと認識した。


私は自分が大切だと思っていた人と、一緒に歩んでいく絆を作ることができなかった。それがなんだか、とても寂しく感じてしまったのだろう。


今回、PriyankaとPraveenの結婚式も、正直手間がめちゃくちゃかかっているのだろう。

何百人も親戚や友人を集め、費用もかけて、ドレスアップもし、深夜までかけて儀式を行う。もはや大切な相手とじゃないと、こんな大変な工程は乗り越えられない。


でもそんな面倒な工程も、大事な二人なら共有して乗り越えられる。

そんな関係は、本当に素敵だと思った。

晴れて二人は結婚した


私は誰かの結婚する話を聞くたびに、ここ数ヶ月はずっと、重く暗い気持ちが蘇ってきていたのだが、PriyankaとPraveenの姿を見て、やっぱり大切な人と二人でいることは素晴らしいと思ったし、

私もPraveenがPriyankaを愛するように、PriyankaがPraveenを愛するように、いろんな困難を乗り越えられる人と人生を歩んでいきたいなと思った。


絶対に達成したかった友人との約束を達成して、私がそこで目にしたものは、今の私にはあまりにも眩しすぎる姿だったけど、私も、そういう素敵な形を、もう一度目指したい。

過去ではなく未来を見て、願望ではなく、私自身が実現するために、動いていこうと感じた。


そして次は、Priyankaに私の大切な人を紹介できるようにしたい。



当日はPriyankaが綺麗すぎて、少しだけ涙が出てしまった:D 

もう普通の日常を一緒に過ごせないことがとても悲しい。

でも彼女はこれからも一生の大切な親友で、何かあったら世界のどこにいても駆けつけようと思っている。


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