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Noと言う勇気

先日、朝起きたらひどく疲れていて起きれなかった。

「やばい、今日は会社休みたい」と、久しぶりに思ったのだけど、そうも言ってられないからあと5分だけ寝て、起きて会社に行こうと決意した。


なんでこんなにひどく疲れているのだろう。その原因はわかっていた。

ベッドの下には、チョコレートと香水があった。


ある日女友達から紹介したい男性がいると連絡があった。普段は海外に住んでいるのだけど久しぶりの日本出張で、日本で面白い人に会いたいと。そこで私のことを思いついたらしい。

私は断る理由もないので、会うことにした。事前にIDを交換して、SNSでやり取りをしていた。

彼は東京にも以前住んでいたことがあるらしく、よく店を知っていた。そこで彼は、とあるホテルのバーで、9時に会おうと指定してきた。OKと返事した。


当日、指定された場所に行くと高層ビルの最上階のバーだった。私は仕事で少し遅れて9時半にその場所についた。

そのバーは高級なバーだと、雰囲気とそこにいる客層ですぐわかった。周りは皆カップルで、しかもおそらく、ここは彼らにとっての秘密基地だ。

東京カレンダーでしか見たことないような、おじさんと若い女の子のカップルが多かった。


初めて彼と会って、はじめましての挨拶を交わし、普通の会話をした。どんな仕事しているの?今まで行った国は?どんな街が好き?エトセトラ…。

カクテルは1杯2000円した。私の普段のランチより高い。しかも小洒落たカクテルだ。

なんか久しぶりに、こんなロマンチックな場所に来たな。でも周りは、昼間は絶対外で歩いてはいけなさそうな組み合わせのカップルばかりで、ちょっと嫌だった。確かに夜景はキレイだが、この雰囲気自体に気分も盛り上がらない。


彼は普通の人だった。当たり前だけど、私は友達の紹介で会ってるだけなので、それ以上もそれ以下の感情もなかった。またいい人だったら、次の東京出張の際にも会えたら良いなくらいの気持ちだ。


そんな彼が、こんなことを言い出した。

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