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大切なものを失くすということ

昔々小さかった頃は、発表会みたいな緊張する場面でも、「できるな…」って思ってた。失敗するかもしれないと一瞬不安になっても、大丈夫だという方が勝っていて、本番はびっくりするくらい落ちついて事が運べた。周りの人にもそのように映っていたようで、「落ち着いてたわ」とか「本番に強い子ね」とか言われてた。

何時の頃からかな。ここぞという時に限って失敗したり、頭が真っ白になったりするようになったのは。これは絶対に大切にしなきゃ!と思ったものほど失くしてしまう…という類のことが自分でも信じられないけど、ある。昔はモノを失くして焦ったとしても、「どこだどこだ!」と探していると、「こ、こんなとこに!」というところからヒョッコリ出てきたし、その時出てこなくても、「そのうち出てくるわ」と過ごしていると、忘れた頃にヒョッコリ出てくることもあった。最後には自分の手元に戻ってきたし、うまく回ってた。今は、どれだけ探しても見つからない。確かにここに置いたはずの場所を探しても見つからないし、全くうまく回っている感じがしない。

何が切欠だったんだろう。それは、自分の想いが強ければ強いほど、ある。だから、失くしたり上手くいかないとかなり落ち込む。ぐったりするくらいうな垂れるのだ。参ってしまう。小さい頃、密かに妖精がいると信じていた自分としては、見えない何者かに邪魔されているとしか思えない(笑)。馬鹿らしいけどそう思わにゃやってられない。現実逃避だ。だけど、先日、それも一理ある…と言う事を聞かされた。

大切なものほど失くしてしまう…つまり思いが強いもの程、念のようなモノがついて(怖い(-_-;))災難からの身代わりになってくれる。

うまく回っていない…本来持っている力が発揮できないでいるのは、抑圧されるなど、過度なストレスを感じる人が身近な人の中にいて、畏縮している可能性がある。

な~んていうことだった。災難からの身代わり…とは有り難いことではあるけど、どれだけ念が強いネン!自分。過度なストレスについては、思い当たるふしがある。アイツか‼(笑)。まぁ、これは少し前にスッキリしたから良かったけど。最強にモノを失くす、失敗するを繰り返していた頃だから合点がいく。なるほど。

どっちにしろ、弱すぎるではないか。自分よ。どっしり構えておらんかい!弱い心は邪魔者を呼び寄せる。そう確信した。目に見えない何者かは本当にいるかもしれない。けど、結局自分の心の問題だ。昔々小さい頃は、能天気なほど、のびのびと純粋無垢な心だったんだな。大人になると、そのままではどうしても生きていきにくい。だから、いろんな鎧を着けてきた。本来の自分で頑張れたかもしれないのに、気づけば、かなりの重装備になってしまってたのかもしれない。自分で自分の首を絞めていたのかもしれないな。

ここらでひとつ、取り外してみようか。ひとつひとつ、重たくて硬くて冷たい鎧を取り外してみよう。自分を信じてあげられるのは、まず自分。もう、大切なものを失くさないためにも。


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