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自分の自然治癒力を信じることを学ぶ

おめでたくて、長い休日も終わり、普通の毎日がまた始まりますね。皆さん、楽しく有意義な時間を過ごされたことと思います。
私と言えば…。折角のお休みにどこかへ行こうかと思ったけれど、人混みも渋滞も嫌い。(ま、好きな人なんていませんね。)きっと近場でピクニックくらいかしら?と思っていました。ですが、どこへ行こうか何しようか?という以前に、ここ何十年かで一番の風邪をひいていました。
私はこれまでよっぽどのおバカなのだろう…と思うほど、風邪を引かないと自負していたのです。主人がゴホゴホ咳をしだし、高熱にフラフラになていても、私はコホンともなりませんでした。よっぽどの馬鹿か、ウィルスを寄せつけない強靭な体なのか?!と皆から羨ましがられるほどでした。

ところが、最近は年のせいでしょうか…?確実にうつるようになりました。残念です。でも、ここ数年はちょっと用心すれば、ひどくならずに済みましたし、うつってしまっても主人ほどの症状には至りませんでした。
それが、この長いゴールデンウィーク中引いていた風邪といったら最悪だったのです。

そもそも、主人はゴールデンウィーク前から会社から風邪菌を持ち帰っていたのです。私も少し体のだるさを感じかけたので、すぐさまいつものように葛根湯を飲むことにしました。もちろん、手洗いうがいはかかしません。しかし症状は変わらず、もしやすでに菌に侵されたのか?と心配になりました。葛根湯はうつってしまってからは効かないと聞いたからです。テレビでは長いゴールデンウィーク中は銀行やごみ収集車、病院もお休みになると何度も注意を呼びかけていました。こんなに長いお休みでなければ、きっと私はルルでも飲んで大人しく休んで完治していたと思います。ですが、日本中の空気に流され、インフルエンザも流行っていると聞き、養生の為と病院で診てもらうことにしたのです。
付き添いで行くことはあっても自分の為に病院へ行くことはない私が…です。風邪の時は耳鼻科に行くとよいと聞き、近所の耳鼻科へいそいそと出かけて行ったのです。これが間違いのもとでした。
そこで、インフルエンザではなく、単なる喉風邪と診断され、それならすぐに治るだろうと安心したのです。帰りに、喉の炎症を和らげる薬と鼻水が出始めていたのでその薬、そして、抗生物質を処方してもらいました。

これで一安心と、少し遅めの昼食後から薬を飲みました。しばらくすると顔がほてって気が遠くなるような感覚になったので、完璧に風邪がうつっていたようだ…と、そのまま横になって少し眠ることにしたのです。
夕方、首やら足が痒くなって用事をしながらポリポリ掻いていました。毎年季節の変わり目になると首やひじ、腰のあたりに湿疹が出ることがあるのです。弱っている時にドッと出てきたのだと思いました。それにしても、痒い。痒いのです。早めにお風呂に入ってボディークリームでも塗っておこう…乾燥しているのだ…そう思ってお湯を貯めることしました。そうこうしていると、休み前だったこともあってか、主人がいつもより早く帰ってきたのです。そして、私の顔を見るなり、「どうした?」と目をまん丸にして、ほぼ、裸に近い私をクルクルと回しながら言うのです。
そこで初めて私は自分の体を鏡で見ると、体中に蕁麻疹が出ていました。頭の先から足の先まで蕁麻疹。抗生物質のアレルギーが出ていたのです。
こんなこと初めてで、悠長に季節の変わり目の…とかボディークリームを塗って…とかポリポリ掻いてる暇などなかったのでした。なんとおバカな私でしょうか。
もうすでに病院は閉まっていたので、慌てて薬剤師さんに連絡しました。呼吸困難や意識障害が出ていなければ様子を見て…と言う事だったので、一晩安静に過ごしました。朝になってみると蕁麻疹は治まっていて、朝一番で同じ病院へ事情を話しに行きました。
やはり、抗生物質のアレルギーだったようです。別の抗生物質を処方され、帰ってきました。
一度目に処方された抗生物質は一日に一度でしたが、二度目のそれは毎食後でした。驚いたのと痒いのと、何より自分の姿が気持ち悪くて、少々トラウマでしたが、効き目のある時間が少ない分、万が一の時にはすぐに中止できるだろうと恐る恐る飲んでみました。
蕁麻疹らしきものは出ず、痒みや息苦しさも無いようです。若干微熱が続いていたのですが、これはもう風邪の症状であると思いました。
それから、毎食後真面目に飲んでいましたが、三回目を飲んだくらいから微熱が微熱ではないくらいになり、体中が重く硬くなり頭痛も出てきました。

もしや、この抗生物質も?と心配になり、飲むのを中止しました。すると、徐々に症状は治まり、普通の風邪の症状になっていきました。どうやらこの抗生物質も合わなかったようです。怖い…。薬。
今は漸く、風邪の最終段階の咳が時々出る程度に治っています。結局、ゴールデンウィーク中ずーっと体調不良でした。

私の祖父は元軍医で、戦後は薬屋を営んでいました。私は薬屋の孫です。小さい頃は、何の違和感なく薬は勿論のこと、今でいうサプリのようなクロレラやらグロスミンやらが身近にありました。それが病院嫌いから薬嫌いになって、いつの頃からか薬神話を信じなくなっていましたが、最近は必要ならば仕方ない…と考えが緩く変わっていました。それが、こんなことになるとまた、薬嫌いになってしまいます。特に、抗生物質は難しいですね。

基本、自然治癒力を信じる。これがいいのかもしれません。私はこの度、自分のその力を信じることが出来なかった、弱虫です。たぶん、それほどひどい状態ではなかったのに、養生の為と薬に頼ってしまったのです。その結果、風邪のしんどさより、薬の副作用でしんどくなってしまいました。
この経験を肝に銘じて、自分の体や薬と向き合っていこうと思います。(←大げさ)


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