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個人的に、とても個人的に、いいな、と思ったnoteを集めるマガジン。
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記事一覧

3月31日

こんばんは。奈鳥です。 実は明日、誕生日を迎えます。 明日というかもうすぐですが。 あっという間の一年だったなぁと思うと同時に、本当に色々変わった一年だったなぁという思いがあります。 特に、写真に出会ったことは私の中で革命が起こった位の出来事でした。 写真に出会っていなかったらどうなっていたんだろうと想像すると怖くなります。 冬に写真に出会えたのはラッキーでした。 本当に越冬出来るか昨年の春から怖かったんですが、写真のおかげで乗り越えられました。 乗り越えられて自信がつ

短編小説 「コインランドリーで朝食を」

冬休みの一日目。リナは早起きをしてさっと身支度をすませると、たまっていた洗濯物をバッグにつめてアパートを出た。 たっぷりのバターで焼くフレンチトーストをあきらめたのは正解だった、と淡いグレーの空の下を急ぎながらリナは思った。通りをすこしはずれたアパートはただでさえ日当たりがよくないし、午後はつめたい雨の見込みとニュースが知らせていた。 駅へ続くなだらかな坂道を下っていくと、ひときわあざやかな赤い花が入口にこぼれ咲く古びたコインランドリーがあった。こんな時間でも先客がいる。

GRIIIxとfpの話

こんにちは。奈鳥です。 そういえばGRIIIxとfpを買うまでの気持ちや理由を書いたことがなかったので、書いてみようと思います。 GRIIIxを買うまで GRIIIxを買うまでは、ほぼiPhoneで写真を撮っていました。 CanonのEOS Kissx9は持っていたのですが、子どもを撮るくらいで外に持ち出すことは殆どありませんでした。 なぜかと言うと、かさばって重いから。 ズームレンズ付きを購入したのですが、ズームレンズよりもオールドレンズ(supertakumar、

私はそうした誰かになろう

おはよう。 あかるい朝にあなたは生まれている。 吐く息は眠っている間に吸い込んだ夜からの言葉なき抱擁。 満たされた肺から隅々まで巡りゆく愛の端先、あなたを大事に思うのは決してあなたひとりではない。 眠りの中に、孤独の中に、目を閉じているその姿を知っている誰かがいる。誰ひとりいないだなんてどうしても信じられないときは、見えなくても確かにそこにいるのだと思う。 私はそうした誰かになろう。 「誰も私を祝ったりしない」って拳を握るあなたの隣で、一粒の可能性になろう。 私はここにいて

メルカリ 小泉さんからのエグい学び

ありがたいことに年末にメルカリの小泉さんとランチをご一緒させてもらいました。 CTO(@yutadayo)が作成した過去の失敗スライドに、リプライをいただいのがきっかけだったのですが、長らく競合事業(現ラクマ)をやっていたこともあり、きちんとお話ししたことがなく、とても学びが深かったので、ご本人に許可をいただいて、メモした内容と学びをシェアさせていただきます。 なんでメルカリに?噂ではフリルにも入社してもらえる可能性もあったとか?2007年よりミクシィに入社し、2012年

aikoのライブに行って「あぁ知ってしまったんだ」と思った話。

aikoのライブに行った。 多分2〜3年ぶりくらい。そしてたぶん今回で、通算2桁に達しただろうか。 生涯忘れたくない経験を味わったので、書き残すことにした。 aikoの音楽との出会い高校1年の終わりに「二人」という曲を聴いて以来、こんなにハマったアーティストはいないんじゃないかというくらい、狂ったようにハマった。 まっすぐで伸びやかな声、繊細な歌詞、エモいコード進行、そして唯一無二のメロディセンス。 全部、全部刺さった。 初めて自分でチケットを取った、LoveLike

わたしの詩の書き方 「はつ、ゆき」(詩集『ひかりの途上で』より)

 以前、「詩の教室」で自分の詩の書き方についてお話したことがありました。  そのときは「はつ、ゆき」という一篇の書き方についてお話しました。  いまの自分の書き方は少し変化しているのですが、基本的な書き方は変わらないのでここに載せておきます。 ・・・・・・・・・・・・・・・  まず、作品「はつ、ゆき」を読みます。 はつ、ゆき 赤ん坊のわたしの目が 窓のそばで はじめてみひらき とらえた わずかなこゆきさえ記憶になく 何万回繰り返されても この身の転生は ひとと別

部屋のこと

2019年に平塚に越してきて 5年が経つ。 その間に自室をあれやこれや 色々試行錯誤してきた 空間のことについて そのうちまとめたいと思いつつ いつまでも先に伸びるので ここいらで無理矢理にでも 一度まとめてみたい ※結果的にすごく乱暴なまとめになった。 空間については思うことが多すぎる、、 あれこれ 特に自宅空間は そして特にコロナ以後 仲さんの言葉の重みを繰り返し感じた 自分は日々どんな空間にいて 何をみて 何を感じているんだろうか それが人生にどんな影響をも

なぜCOTENは資金調達の時に、事業計画書も出さず、Exitも目指さないとしたのか? - COTENの資金調達について

はじめに この文章は、COTEN 深井が口述したものをけんすうさん(COTENのエンジェル株主でもあり、深井の友人でもあるシリアルアントレプレナー)に文章化していただき、それに加筆修正を加えたものです。けんすうさんのおかげで文章化することが叶いました。本当にありがとうございます!! こんにちは、株式会社COTENの深井龍之介と申します。 先日、株式会社COTENは資金調達を行いました。詳しくは、以下のPodcastとプレスリリースをご覧ください。 <資金調達 プレスリリ

写真は詩

写真と「詩」はよく似ています。両方とも、見えるものより見えないそれを語ろうとするからですね。例えば、匂いや手触り、音や温度に味、それから時間や感情だって。どれも視覚以外の感覚で目には見えないものばかりです。でも写真や詩ならそれを感じてもらうことができるはずです。 だからなのか写真と詩の作り方には共通する部分があります。 実際に写真に対して「poetic(詩的な)」という表現が使われたりもします。それは両者の関係をよく表していると思います。優れた詩からは自然と画(つまり写真)

2023年泊まったホテル総集編 #HOTELIST

2020年からスタートして4作目になる「今年泊まったホテル総集編」。2023年に訪れたホテル&宿は全部で43軒でした。 今年はコロナも明けて、海外旅行も解禁。インバウンドも復活して観光業界に明るい兆しがある反面、宿泊費が上がったこともあり、私の旅行のスタイルにも大きな変化がありました。 今までは東京でホテル目的にしたホテルステイでしたが、今年は東京を出て小旅行スタイルに。1つのエリアに3~4泊して、その地域を満喫することが多かったです。 なので、「2024年こそは宿を目

それでも投稿したい詩人への【詩の投稿先まとめ】〆切別・月間年間スケジュール付

本格的に詩作を始めてから1年半ほどですが、書きはじめの頃に「詩の投稿先」についての情報が欲しかったので、今回まとめてみることにしました。 「詩のようなものを書いてみたけれど、これは詩なのだろうか」「どこかに送って誰かに読んでもらいたい」詩をはじめた頃にそんな気持ちになり、自作の詩を応募できるところについて色々調べたりしました。 けれど、情報によっては古いものだったり、現在は受付を締め切ってしまっているものもあったりするなど、なかなかすんなりいかず苦労したことを覚えています

ベストバイ2023

2023年は少しずつ日常が戻っている事を感謝しながらも沢山の事を経験した年だった。 働き方や価値観、時間の過ごし方など年々変化する。ミニマリズムとシンプルで美しいものが好きという感性は未だに変わらずに大切にしていることの一つである。 今年も何かを取り入れては、手放している。 自分の手に収めらるものは限られているし、一つ一つ納得し、心が満たされるものだけを置いていたい。 そんな今年のベストバイ。 自身の変化も感じながら、今年も書いていくことにする。 部屋編 1.Loui

2023年、そしてそれに紐づく人生を振り返る

突然押し寄せてくる波のような一年だった。 ゆっくり振り返ってみる。 体調不良からの退職まず年が明けてすぐ、体調が悪くなった。仕事に追われ、気付いた時にはほぼ毎日頭痛がするようになっていた。整体に行っても病院に行っても症状は治らなかった。 毎週日曜日、楽しいはずのデートで涙を流していた時に「なんでこの時間のために生きてるのに、仕事のことを思い出して泣かなきゃいけないのだろう」と思い、5月に退職した。 ちょうど新卒で就職して一年が経った頃だった。 同居していた家族の目もあり、