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#16 機内での集中について

飛行機にいると、集中力が高まる気がするんですよね、不思議と。実はいま大切にしている価値観は、だいたい飛行機の中で考えていました。

なので、よく考えられる理由を探していたんですね。

電波がないから注意がそれにくいのか
イヤホンしていてほどよい騒音なのか
非日常空間だからなのか

最近飛行機に乗ったとき、一番しっくりくる理由が見つかったんですよね。

飛行機が飛び立つとき、どうしても死を意識するんですよね。

「万が一墜落したら、自分の人生はここまでかぁ」

それでも無事に飛んだら、ほっとするわけです。

「あぁ、今回も無事でよかった」

それかもなと思いました。火事場の馬鹿力的なものが発揮されているのかもしれません。

日常でも実は危ないことしてるときも時々あるんですけどね。車に乗ったりバスに乗ったりエレベーター乗ったり。

色々ありますが、危機を感じない。感じないことにしている。危機が日常に取り込まれて普通になっている。

まぁ、いいんですけどね、それでも。毎日びくびく過ごしているわけにもいかないので。

ただ、もうすこしあってもいいと思うんですよね。人生というものを意識する瞬間が。体調を崩したときや事故にあったときだけでなく。

映画とかドラマとかマンガとか、疑似体験できるものはたくさんあるんですけどね。なかなか疑似では体験できない感覚があるような気がします。

そんな平和な日常の中で、飛行機に乗る行為は、絶妙なバランスなんでしょうね。確率的にはとても安全だけど、否応なく生き死にを意識してしまうぐらいの衝撃や非日常性があり、現実であること。

そんなことを思って、ときどき飛行機に乗って集中したいなと思った次第です。

それでは、また。

2019年7月16日
東京・茅場町にて

最後まで読んでいただきありがとうございます。