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#23 新しきを彫刻することについて

新しいことをはじめるときは、彫刻家のような気持ちを大切にしています。

石や木の掘られたい形が見えてきて、その通りに形にするだけ。自分の感情やエゴよりも、向き合うもののありたい姿のために環境を整えてあげる。

ただ入り口をつけるだけ
ただつながりをつくるだけ
ただきっかけをつくるだけ

みんなが何かをはじめたがっている。変化したがっている。ただきっかけややり方がわからないだけ。

その流れを見極めて動きやすいようにしてあげる。つまずきそうなことがわかっていたら、それとなく教えてあげる。

ゼロからはじめようと思うよりも、もうすでにある何かを形にしようと思った方が、取り組みやすい。人は自分が必要とすることは、もう自分の中に持っているのかもしれません。

新しいことをはじめるとき、そんな気持ちを大切にしています。

それでは、また。

2019年7月23日
東京・茅場町にて



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