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講評のチカラ ~「死神×死神」~

「ひとは一人では成長できない。マンガも一人では成長できない」

以前、noteに 3度に渡り、初稿、第二稿(修正)、第三稿(修正その2.1)と載せましたマンガ「死神×死神」ですが、

こちら、漫画家「かとうひろし」先生から直接、講評&アドバイスを頂いて修正しておりました。

ノートの各記事を見た方から
「第二稿(死神×死神 修正)で明らかにわかりやすくなっていて感動した」との感想を頂き、

客観的視点の大切さ、「講評のチカラ」を実感しました!
かとう先生!その節はありがとうございました!!

この貴重な体験を忘れないためにも、また 他のマンガ描きの方々に 
かとう先生が具体的にどういう講評をされていたのかを実際に見て頂きたく
講評と体験の記録をこの記事にUPしましたので、よろしければ見ていってください。

リンク先の各ノートに書いた修正点と合わせて見て頂くと、かとう先生がどのくらい内容に踏み込んで見て頂けていたかが判るかと思います。

かとう先生が本格的に、マンガの講評・添削をされるとの事で、マンガ描きの方々、ぜひ「ストーリーマンガ塾」をチェックしてみて下さい!

かとうひろし先生 note:https://note.mu/mangakato
ストーリーマンガ塾 note:https://note.mu/mangakato/n/n8d6a75ed8b77

私が受けたコースは「受講コース01」となります。
 ※※「受講コース01」は基本的には1作品につき講評は1回となりますので
    ご了承ください。
   修正原稿再チェックを受ける場合は、別途追加料金が必要となります。


◆「死神×死神」初稿= 試作オリジナル
https://note.mu/kazahara_shirou/n/n93fb17bdca7f

「死神×死神」を描いたもともとの動機は、かとう先生からの"講評が欲しい"為でした。

かとうひろし先生を知ったのは、Twitter上にて2016年初からされていた"かとう式マンガ基礎表現課題"が面白くて、課題に参加したのがキッカケでした。
そして昨年から「ストーリーマンガ塾」の話が持ち上がり、
「参加するとしたらどんな形になるのか」「講評はどのような形になるのか」など非常に興味があったからでした。

講評は当初、下記のような、
 1)視線誘導、見やすさ などの漫画技術的なところ
 2)めくりのコマ(続きを観たくなる誘惑の表現)の表現が適切かどうか
 3)コマ割りが適切か(流れを追いやすいか、足すコマ・引くコマはないか)
的なところを指摘して頂けるものかと考えていました。(今までの課題もそうだったので)

内容については、コメント頂けるのも貴重な昨今、
 4)「どこが面白かったか」程度頂ければ嬉しいかな。
 5)かとう先生だったらもう少し「どこどこがこういう風に面白かった」的な話を頂けるかな。
くらいにしか考えてなかったです。

※初稿の講評がこちら

◆かとう先生講評 初稿◆

かとう先生が、内容にぐっと踏み込んだ講評をされていたので、
貴重な体験(それこそ持ち込みとかで、たまたま出会った親身な編集者からしか言われない内容)に涙が出そうなほど嬉しかったです。

あっと思ったのが主人公の事。 私はこう考えて描いてました。

 ◇主人公は、読み手と重ねていって欲しかったので ドラクエ的名無し。
 ◇サラリーマンあるある的な共感を目指したくて、主人公の動機もぼかす。

…2017冬アニメ「ネト充のススメ」1話で、主人公盛岡森子(もりもりさん)の無職になった動機は詳しく描かれていなかったと思いますが、同じ演出です。
※ネタ被りしましたが、原作も読んでなかったし死神×死神のプロットは夏前だったんだからねっ!(笑)

 ◇ジークルーネを助けたり、興味をもったのは女の子だったからじゃない。
…そもそも絶望していた状況からの復帰だから、どうせ死んでもかまわない「助けられた事への興味」の方向のつもりでした。

異世界転生、リスタートものが流行ってる昨今、上記の考えは描いてもクドくなるし、描かなくても伝わるだろう的に考えていたんですが、 が、

読み手に伝わってないんだ!という事が判り、脳みそ・思考のリセットボタンが押されました。

「オレはこういう事が描きたいんだ!」ばかりに注目して周囲が見えなくなっていたんだと思います。
主人公がその時「何を考え、どうしてその行動をしたのか」を説明しなければ! と再起動!!

「講評を頂いた」からには文章じゃなく「修正マンガの返答」になるわけで、
そうなると早く形にしなければ!となり、早速説明ページ追加の検討へ。

本来ならネームの段階でこの検討作業は終わるべきで、構成に右往左往してたんですが、もっと重大な「サラリーマンあるある的な絶望感」を、どう絵とセリフにするかが悩みの種で、盛大に七転八倒マジ泣きしました。ww

◆「死神×死神」第二稿= 死神×死神 修正
https://note.mu/kazahara_shirou/n/nfe743bceda56

なぜ絶望するのか、味方は何故いなかったのか。。を、ページ増し増しにならないよう凝縮して説明したのが第二稿 でした。

※修正(第二稿)への、かとう先生の講評がこちら

◆かとう先生講評2◆

さらに踏み込んだ講評に加え、表現の方向まで指導頂けるとは。。。(感涙)

ここで「展開の違和感」「このコマがあれば十分」という話を頂いて、ようやく「話の流れ 追うスピード」=テンポ に目がいくようになりました。

主人公の心情を回想という手段で、1Pにまとめて説明したのですが、
読み返してみると、理由を詰め込んだこのページだけ新情報の密度が多くて、
それまでのテンポで読めない=ストレスがたまる→→途中で読む興味を失う にッ!!

今までは「バトルはスピード重視でセリフもコマも少なめ、動機の説明ページはなるべく短ページで」くらいにしか考えていなかったので、この体験も衝撃的でした。

◆「死神×死神」第三稿= 死神×死神 修正 その2.1
https://note.mu/kazahara_shirou/n/n78a4c1a44200

あらためて先生の講評・指導の的確に感謝の涙をながしつつ、なんとか話の流れを止めないよう演出してみたのが第三稿です。

七転八倒した回想シーンの演出が落ち着くと、他のページの自分の未熟さが目について「修正したい欲」がヤバかったです。ww

登場人物、ジークルーネは特にもっと書き込みしてもよかったんじゃないか!とか欲が出てきたり。。

第三稿は当初、修正 その2.0 でしたが、かとう先生からの講評を頂いて最終ページを修正し 2.1となりました。

※修正 その2.0への、かとう先生の講評がこちら

◆かとう先生講評3◆


◆最後に

「受講コース01」には自作品のレベルを客観的に評価する「講評シート」があります。

「死神×死神」の評価は、長くなりましたので別記事にまとめました。講評シートがどのような形になるか、ぜひ下記リンクを参照ください。

◆講評シート 「死神×死神 その2.1」(第三稿)◆


なにはともあれ、とても貴重で有意義な体験でした。 DB孫悟空の言う限界突破とはこのことかッッ!
もっと精進したい! 忘れないうちに次のを描いて定着させないとッ!

まあ、マンガの内容・面白さ 自体は別物なんですけどね。。ww 。。そっちも精進、精進 ☆

マンが描きの方はお気づきだと思いますが、絵は一人でも上達出来るけど、話づくり・展開づくりはひとりでは限界があります。
客観的に内容にまで踏み込んだ講評を頂ける機会は本当に貴重です。
それもマンガ家の方から!しかもマンガ専門学校の講師もされた方から!!

最近伸びを感じないなぁ~ 「限界突破」考えてみるか の方は、よろしければ是非!

かとうひろし先生 note:https://note.mu/mangakato
ストーリーマンガ塾 note:https://note.mu/mangakato/n/n8d6a75ed8b77


◆PS.

私個人は、マンガ描きに興味のあるみなさんと幅広く、何かしらの雑談を交換できればと思っております。

 ◇自分ならどう表現するかとか
 ◇この展開、面白いかどうかとか
 ◇どういう絵柄が好みとか
 ◇描く上でのコダワリとか
 ◇要チェックなアニメとか
 ◇好きなラーメンの話とか(小泉さん7話の浅草”弁慶”好きです♪)

ルマンドアイスなどをつまみつつ、お気軽に☆

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