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【箇条書き】キングオブコント2023

放送からずいぶん時間が経ってしまったが、以前キングオブコント2023についての記事を書いていたので、感想を書こうと思う。

感じたことや思うことが沢山あったはずなのだが、他の方の感想記事なんかを読んでいるうちにどんどん整理がつかなくなってしまい、気づけば11月も半ばに差し掛かる時期にきてしまった。
もうこれをきちんとした記事の形に整えるのは難しそうなので、箇条書き+補足の形式で書きなぐってまとめておくに留めようと思う。



・圧倒的不利と言われるトップバッターで抜群のインパクトを残したカゲヤマ

ネタのチョイスが完璧すぎた。
審査員としても高得点をつけにくいことや、場の空気が出来上がっていないというハンデがあるなかで、「裸」や「大声」など、苦手な人が少なからずいるネタをもってくるのはリスキーな気もしたが、完全に今回大会の雰囲気を定義するインパクトがあった。
トップバッターに決まった上でこのネタを選んだのかとも思ったが、よくよく考えたらKOCって準決勝で披露したネタを決勝でやるっていう決まりがあったような?
戦略か、はたまた時の運か。どちらにせよ素晴らしいネタだったように思う。


・やっぱりこういうニッポンの社長が観たかった

煽りVでも話されていたように、「勝ちに行くコント」ではなく「自分たちがやりたいコント」を2本披露してくれたんじゃないかと感じた。やっぱりクレイジーで観るものを置き去りにするようなニッポンの社長のネタが好きだ


・蛙亭が暫定席に入れなかった

最も応援していたコンビだという贔屓目は少なからずあるが、確実に一番笑ったネタだったので驚いた。
審査員が語っていたように「ここまでのネタでもトップに食い込めない今年のKOCのレベルの高さ」というのを感じる部分もあったが、それ以上に「審査員の評価の軸」と「一般大衆である自分が感じた面白さ」で焦点が違った部分もあるだろう。
これは寄席やネタ番組と賞レースの最大の違いであり醍醐味でもあるので、それはそれとして、蛙亭の来年に期待したい。

いや、それにしたってもう1本蛙亭のネタが観たかったな。


・自分は「お笑い」を観て笑い、審査員は「コント」を審査していた

上記の蛙亭の件でも感じたが、全体的に審査員の付ける点数と自分の感じた面白さや会場のウケ具合の対比にズレを感じる場面があった。これについては、良い・悪いとか、納得・不服という話ではなく、審査員はどういう基準で配点をしているのかが気になっていた。

個人的な落としどころとなったのは、ジグザグジギーのネタに対する東京03飯塚さんの「大喜利のお題のナレーションが入ったところで、そんなわけないと思ってしまった」という旨のコメント。
一瞬、え?コントって「そんなわけない」ことが起こるから笑うのでは!?と思ったし、おしり丸出しで土下座する上司も、ナイフで刺しても爆破しても平然としてる友達も「そんなわけない」だろ!とも思ったが、つまるところKOCの審査はこの部分に終始するような気がしてスッと腑に落ちた。

舞台上の芸人が、本人のパーソナリティ(という体)で話して笑いを創るしゃべくり漫才と違い、コントには設定があり、役柄があり、世界観がある。
いち一般のお笑いファンである自分は、ボケや展開ひとつひとつが単に面白いか、笑えるかという基準でネタを観ていたのに対し、審査員にはそれぞれのコント感やコント哲学があり、5分間のネタを、設定や役柄や世界観ぜんぶ引っくるめた1つのコント作品として評価して点数をつけていたんだろうなぁと。

この視点で各審査員の配点をみてみるとまた違った感覚が得られそうで、これもまたKOCの、引いてはお笑い賞レースの面白さだなぁと感じた。


・「僕は…どうなるんですか…」

個人的には「靴下にんじん」を飛び越えて間違いなく今大会イチのパンチラインだった。
YESともNOとも言っていないのに完璧な回答になっている。
表情や独特のタメも相まってめちゃくちゃ笑ってしまったし、何ならもう痺れた。


・審査委委員長のコメント

他の方も口をそろえて書いておられるが、審査委員長の松本さんのコメントが非常にわかりやすく、ネタの解像度を上げてくれていた。
特に「台本は同じだけどト書きが違う」「じつはうんちとは1回しか言っていない」あたりは秀逸だった。



書き始めると全然箇条書きにならなかったな。

やっぱりお笑いの賞レースを観るのが大好きだ。
M-1グランプリの準々決勝進出者も発表されたし、まだまだお笑い賞レースから目が離せない。

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