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【夢幻と現実】あなたはカレーライスなのか!?

 色の心理テストで、たとえば、赤を選んだら情熱的と言われたり、
憧れの意味で赤を選んだら逆にリーダーシップ力に欠けていると言われたり、自分の選んだ色が自己の真実や不足している物事を表しているという話はよくあると思うんですが、

では、そう言った選択肢で自分の本質を考えながら
昼食をカレーライス、スパゲッティ、ピザの中から
カレーライスを選んだら、
その人の本質はカレーライスということになるのでしょうか?
ピリリとした性質を持っていることになるのでしょうか?
これは話が違いますよね。
でも、ただまったく自己の内面が反映されていないとも
言い切れない部分はあります。
反映されているかどうかは実質、確かめようが無いですし、
証明しようも無いからわからないと言うのが現実でもあります。

では、もっと話をわかりやすくすると、
心理テストで自分の本質について
便所たわしとトイレのスッポンとハゲカツラの中から選べと言われて
便所たわしを選んだら、
その人の本質はやはり便所たわしの傾向になってしまう…?
やはりこれも話が違いますね。これは考えなくてもわかりますね(笑)

しかし、選ぶのが色だと、いろいろな色から選ぶと言う感覚的な心地良さや
様々な要素が網羅されているような各色の意味も踏まえると
何か意味があるような気になります。
ですが、根本的にはカレーライスや便所たわしの話と同じです。

選んだ色の意味が自分の本質と確実にリンクするとは限りませんし、
その時、自分の本質がその心理テストで
確実に明るみになるとも限りません。
色にはいろいろな意味があるからその説明の言葉を使って
心理テストとして当たっているかのように見せかけることもできるのです。
また、今のことを当てるにしても、今と言う時間は常に進んでいる訳で
今ってどこのことを言っているのか、どこまでなのかが明確ではない。
(先までのことを言ったらそれは今じゃなくて未来でしょう。
そもそも未来だったら、「未来ってどこまでか」という問題もあります。)
それが現実です。
選ばれた色にそれを選んだ自己のことが確実に反映されている訳ではない。
そうとは限らない。
その部分に対しては夢幻の要素があります。

ただ完全に嘘っぱちと言う訳でもなく、
多少、自己の本質に近いことも言われたりして、
ただそれはカウンセリングの助言的な意味で
これからを生きる上でヒントになったりする部分はあります。
あと、選んだ色に対しての自己を説明をすればするほど
言葉数は多くなる訳だから
数打ちゃ当たるの原理で自己のことが当たる部分もあります。
それもまた現実です。

しかし、やはり結論としては、
そう言った簡易の心理テストは
完全に自己の本質や性質を反映していない、
生きて来た年数分の膨大な深く複雑な個別的な自己を反映できない
と言う意味では夢幻の要素が大きいので、
それを人生のメインに据えて重きを置くべきではない、
傾倒・盲信すべきではないと、筆者は申し上げたいのです。

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