テックコミュニティだった頃の「はてブ」はもう一度つくれるのか?

こんにちは、株式会社ロケッタでCEOやってる清水です。

「はてなブックマーク(通称:はてブ)」がエンジニアが集うテックコミュニティーであったことを知っていますか?

はてブは、2005年のベータ版から使い倒すほど好きでコミュニティにもどっぷり浸かっていました。ところが徐々に荒廃が目立つようになると、かつてのリテラシー層は去りコミュニティが失われていきました。

僕は、AnyPicks(エニーピックス)というエンジニア向けのテックコミュニティを運営しています。ここで実現したいことは山ほどあるんですが、その中でも自身がヘビーユーザーだった、はてブをもう一度作りたい強い思いがあります。

初期のはてな、それから現在を振り返りながら一種の失望感から新しいコミュニティを立ち上げる至った経緯をまとめてみました。

昔のはてな

はてなには、スタートアップの苦労話や美談だったり、テクノロジーに関するディープな話が聞けるコミュニティがありました。当時はその情報に触れることが何よりの楽しみでもありました。プログラミングをしたり学生起業したのも、はてなから受けた影響が大きかったと思います。

社会に出てエンジニアになったときも技術の情報収集は、もっぱらはてブに頼っていました。ツイッターも今ほど記事をシェアする使われかたはしていなかったし、技術ネタは自分で探さないといけない時代でした。

はてブの象徴でもある「ホットエントリー」は、インターネットの分散という基本思想を覆し、人気記事とコメントを中央に集める秀逸な発想でした。これは、今のキュレーションの原型にもなっていて実に先進的なサービスだったといえます。

今のはてな

今はエンタメやスカスカな記事がはてブの上位を独占するようになり、大きく質が低下しました。初期のはてなカルチャーをつくったリテラシー層もほとんどがコミュニティを離れていきました。

もはや技術ネタを集めるツールという原型は留めていません。

なぜ、ここまでの荒廃が進んでしまったのか?
それは主に2つの大きな理由があります。

アフィリエイターによる荒らし

はてブのホットエントリーは、今でも大きな影響力を誇っています。そのため、記事をバズらせるためにホットエントリー入りがもっとも良いSEOと言われてきました。さらにアルゴリズムも簡単だったため、多くのステマ・互助が横行していきました。

はてブの設計思想である「話題の記事が上がる」はもろくも崩れ、アフィリエイターによる一般受けする記事が独占するようになりました。

エンタメ化に舵を切った経営層

はてな経営層は実に頭がよく、はてブはマーケティング装置として人を集め、はてなブログに送客する強いシナジーを生むモデルを作り出しました。

そこにアフィリエイターによるバズりやすい記事が流入したことで、爆発的なPVを作りだし同社に大きな利益をもたらしました。

これは、決算分析を見ると一目瞭然です。ここ数年、はてなの過疎化や衰退が指摘されますが、実は全ての事業が成長してユーザー数が伸びています。

この現状を踏まえ、はてな経営層は技術系からより利益を生みやすいエンタメ化に大きく舵を切っていきました。

新しいコミュニティをつくるしかない

以上から結論付けると、はてなは僕らエンジニアは既にターゲットにしていないといえます。より利益を生みやすいエンタメに傾倒し、すでにコミュニティの大部分は住人が入れ替わってしまいました。

はてなが利益を捨て、もう一度技術系のコミュニティに戻すか?これは、到底考えられない。それでは、はてなを愛した僕らの選択肢としては何が残されているか。

結局は、はてなを捨て新たなコミュニティを作るしか道がない結論に帰結します。今回AnyPicksを作ったのもメンバーが同じ未来を共有できたからです。

AnyPicksでは、ユーザーが気になるテクノロジーニュースと意見を共有することができます。かつてはてブにあったテクノロジーに関するディープな話が楽しめるコミュニティを再現しようと思っています。

最後に

古き良きはてなを知っている方は、すでにエンジニアを卒業しているかもしれません。今までプログラミングに関するエントリーを書いた方も現役を離れ、発信が止まってしまっているかもしれません。

そんな方々が、テクノロジーニュースに自分の知識を加えて発信できるコミュニティをAnyPicksでつくっていきます。そして、現状のはてなに不満をもっている方は、ぜひ僕らのコミュニティに参加してほしいです。

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コメント4件

応援したい
応援のお言葉、ありがとうございますm(__)m
今回「旗を立てる」エントリーを考えてて、深津さんの「サービスは荒野に旗を立てるがごとく」をめっちゃ参考にさせていただきました!
いや、僕も本当に応援したいと思いました!

僕はエンジニアではないですが、技術のことは敬愛してますし、そういうコミュニティはとても大事だと考えています(^^)
あくえりさん、ありがとうございます!

今回テクノロジーを主語として記事はかきましたが、別の業種にいる方にも解説やユーザーのコメントを通じて理解を助けるサービス作りをしたいと考えてます。
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