護られなかった者たちへ   中山七里

中古本、ダブルカバーだった！
映画化されてるのね。このミステリーすごい大賞受賞作。

仙台市で他殺体発見された。
拘束したまま、飢え苦しませ、餓死させられた被害者は、
聖人のような人物だった。

二体目の餓死死体の被害者は、人格者と言われる県会議員だった。

事件の数日まえ、出所した模範囚の利根は、過去に起きたある出来事を探っていた。

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生活保護と東日本大震災の二つの大きなテーマ。
号泣必至の社会派ミステリー！とあったけど
最後ウルウル。

生活保護を受けられる権利があるのに、受けられず、餓死した、けいさん。
荒れた青年と、放置された少年を、優しく気にかけ世話をしてくれたのに
食べる物もなくなり、胃の中はティッシュだけだったとは。

最後に見事などんでん返し！

護られたものと、護られなかったものの境界線はいったいどこにあるのだろう。

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文庫版のあとがきに、映画は原作とはちがうと。
観てみたいような、観なくてもいいような。