いま僕はとても後悔している。

今日は待ちに待ったファンクラブ歴8年目にもなるMr.Childrenの2018年度ホールツアーの日。

ただ、隣にいるのは友希ではない。

同じようにミスチルが大好きな友人だ。

側から見れば何も後悔するような箇所は見受けられないと思うし、何に後悔してるの？って思われても不思議ではない。

ちょうど1週間前、ぼくたちの第一子「祭人」が産まれた。

この1週間は、2〜3時間おきに起こされる眠れない毎日を過ごしてる。

「まだ1週間なんだ。」

そう思うぐらいに、1日が長く感じるし、自宅出産した日のことがまるで1ヶ月前のことのように感じる。

今ごろきっとキミは、家で1人さびしく夜ご飯を食べ、祭人の面倒を見てくれているだろう。

移動時間も含めて、家を空けるのは6時間程度。

でもこの大事な期間の6時間は、きっと本来であればかけがえのない大切な時間だと思う。

「置いてきて良かったのかな？」
「行ってきていいよって言ってくれたけど、本心100%なのかな？」

そんなことが今になって氣になってきてしまった。

あの日キミは、

「普段よっぽど自分のしたいこととか言わないはやてさんなんだから、2年に一度のミスチルのライブぐらい好きな人同士で行ってきなよ！」

そう言ってくれたから、いま僕はキミではない人とライブに行こうとしている。

ぼくは【趣味なんか全部共有しなくてもいい】って思ってた。

実質付き合って結婚してから、キミに染められた部分は多々あれど、ぼくが染めたのは麻雀ぐらいだろう。

それでいい。
その方がいい。

そう思ってた。

でも今ぼくは、後悔している。

ミスチルが大好きな友人と行けることは楽しいし、終わった後に楽しかったねって共有できる。

それは、友希でも良かったんじゃないだろうか？

ライブの日までに、ミスチルをこれでもかって聞かせたり、魅力を伝えたり、共有しても良かったんじゃないだろうか？

もちろん今日は、出産が終わったばかりの友希と祭人を表に連れ出す訳にはいかなかった。

今回ミスチルが大好きな友人と行くことは、結果論的に成功だった訳だ。

でも次は、あなたを、友希をライブに誘おうと思った。

あまりにも大好きだったが故に、大切なことを見落としてたはやてさんのたった一度の過ちをどうか許して欲しい。

心のどこかで、どうせ共有できやしないって決めつけてたぼくを許して欲しい。

「はやてさんの好きなものは、一緒に好きになれたらいいなと思うから」

そう言っていたことを今になって思い出したぼくをどうか許して欲しい。

その代わり、今後生涯ミスチルのライブには必ず連れて行くから。

共有できやしないって決めつけて諦めないで、好きになってもらう努力をするから。

帰ったら思いっきりハグして、今夜は祭人を傍らに置いて2人抱き合って寝よう。

きっと祭人も1日だけなら許してくれると思うから。

もう少し待っててね。

奥さんであり、ママであり、恋人であり、パートナーである大切な友希さんへ。