過去、何度も哲学の道を歩いているが、銀閣寺は初めての訪問だった。銀閣寺や法然院の案内板が見えるあたりからバスどおりに降りると真如堂へ。山手に登ると銀閣寺へ辿り着く。

銀閣寺といえば、よく金閣寺と対比されるが、足利義満の時代に対して足利氏の勢いが衰え始めた頃で、金閣寺のような豪華絢爛な寺院にはできなかった。

銀閣寺をとりまく庭園は、大変見応えがあって、小高い山を登れば銀閣寺を含めた京都の風景が眺められる。広々とした京都盆地にポツンと銀閣寺の本院が見える。

この日は、突然の足が不調となり歩くのが辛かった。
始まりは、永観堂から哲学の道を歩き出したとき、右股関節に違和感があり、だんだんひどくなってきた。

真如堂のときは最悪でしゃがんだり立ち上がったりしたら、股関節、鼠蹊部に力が抜けたようになり立ち上がれない。

じっとしてたら後ろで、僕が立ち上がるのをじっと待っている老人がいた。そういう僕も立派な老人なんだが、多分僕以上にお年寄りの方が杖を頼りに待ち続けていたのだ。

しかし、そんな泣き言は言ってられない。なにしろ初体験の銀閣寺。階段とか登り坂とかいろいろあるけど、まわりをキョロキョロしながらシャッターチャンスを探した。