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フェスに行く(3)KOBE MELLOW CRUISE 2022 5.28-29

思えば、「春フェスに行きたい」と思ったのは、このフェスの発表がきっかけだったかもしれない。…と思って、購入履歴を見てみたら、発表当日にさっさと申し込んでいた。

2月8日。

当時私は職場の上司(60代)が在職中に亡くなってかなり動揺していた。
彼は癌サバイバーで、冷静な一面があったから己の死期を悟ってお過ごしだったと思う。
しかし、「仕事をしている途中で倒れたら本望だ」とも仰っていて、それは全く理解できなかった。
殉職願望、要ります?
私は己の命こそ最も大切だと思う。
子を持つ人は子の命もあるいは自分の命以上に大切だと思う。
職というのは生きるための手段であって、命そのものにする必要は全くないと思う。
これは私が病を患ったから至った感慨なのだが、同じく病を患った彼がそのような願望を吐露するのは全く理解できなかった。
私はその時即座に「それは、ニュースになって職場に迷惑がかかるからやめてください」と、答えた。彼は「そうか。そうだな」と答えていたと思う。

果たして、彼は休職を申し出て1週間も経たずに逝ってしまった。2日前には私のInstagramの投稿に「いいね」をくれていた。
生意気を言う私を受け止めてくれる、上司らしい上司だったと思う。ビートルズの話で毎日ひたすら盛り上がっていた。彼はビートルズの大ファンであり、私の初恋はポールマッカートニーだった。
『ABBEY ROAD』と『LET IT BE』のレコードをくれた。
職は、生きるための手段であり己の人生を祝福する人間関係を築く手段である。

さて。ただでさえ体調が不安定なのにそのニュースでとにかくまいっていたあの頃に、よくチケットを取る気になったと思うのだが、「このイベントに参加できるように元気になっていきたい」とでも思ったのだろうか。

いや、結局、ただただ、見たいと思ったのだろう。
このメンバーなら、一緒にやってる曲も多いし、きっとゲストで出てくる特別なステージになるだろうとも思った。

しかし、と私は一旦躊躇した。
野外イベントに耐えられますか、私?
とてもじゃないけど無理だと思った。でも、行けない方がもっと耐えられなかった。
チケットを見てみると、V.I.P席というのがあった。これで、どうかな…

結果、V.I.P席を取って良かったと思う。
屋根付き、座り心地の良い椅子付き、ドリンク4杯付き、クローク無料、入場もV.I.P専用があって、長い列に並ばなくて良かった。

ステージは、URBAN stageと、SEASIDE stageがあり、V.I.P席からはURBAN stageが見えるようになっていた。親子連れも何組かいたと思う。小さな子どもさんには、避暑ができるこの席が最適だと思う。
私が気づいてからも、ある子がAKLOとLEXと BAD HOPにぶち上がっていた。
最高だ!たぶん小1ぐらいのその子!!
そのうち自分でラップし出しそう。

ほとんどテント下で避暑していたけれど、初日は空音とOvall、2日目は梅田サイファー、Daich Yamamoto、ALIを近くで見るためにSEASIDE stageへ行った。
ALIには、AKLO、梅田サイファー、梅田サイファーの他のメンバーがはけた後も楽しくラップしてジャンプしてたR-指定。ALIが作り出す空間が大好きだ。

各ステージとも、密ならないように入場規制がされていたが、SEASIDEは特に規制がかかるのも早かったと思う。枠外で見ている人達も適当にバラけて見ていた。非常時に音楽を楽しむってどうしたらいいのか?と思った2020年以降、主催側も演者も観客も適応しながら生きていっている。

テントを少し出ればSEASIDE stageを見ることもできたので、結果的に私は全ステージ楽しく過ごした。
日付を跨いで5回も出てきてくれたBIM、優勝。
ラップも披露してくれたSTUTSありがとう。
神々しいまでの佇まいだったAwich。
初日のトリだったPUNPEEで号泣した自分を忘れないようにする。

▽記事がアップされました!ありがとうございます!!


▽プレイリスト、どうぞ。

▽AbemaTVで配信中です。
(全アーティストのステージではありません)
とりあえず、FNCY貼っときますね!!
当日も、11時からのステージだったのにお客さんだらけでした。さすがです。

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