【夜光おみくじ】② #毎週ショートショートnote
都会から逃げるように乗った夜行列車の名前は
【おみくじ号】だった。
おみくじ? おみくじがもらえるの?
それとも行先がおみくじで決まる? 運にまかせて?
いつまで待っても車掌が
【おみくじ】を持ってくる様子はない。
そっか。 べつに《イベント》なんかじゃなくて
ただの車名なんだね? 趣味わるいよ!
時々見えていた車窓からの遠い灯りも途絶えて
列車は深夜の闇の中をひた走る・・・
ほんとに【おみくじ】があればいいのに・・・
と、ふと思う。
闇の中が全ての現実のように
私の 明日からの景色は何も見えてこない。
夜行列車が生きていて鼓動を刻むように
線路の継ぎ目を伝えている・・・
優しい睡魔が私を誘う・・・
《銀河鉄道》みたいに
お空に飛んでけ・・・・・・!!
☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆
朝?
【おみくじ号】終点到着☆
ここ・・・どこ?
ホームに降りて駅名を探す・・・
【末吉】
・・・これが駅名? こんなとこあったっけ?
☆☆☆
駅から出て、田舎の風景を歩く。
おはよう!!
【末吉】
(410字)
大変な年明けとなってしまいましたが、、
こちらに参加させていただきます。
少しでも良い年になりますように・・・✨🎍
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